【急報】4/5 伝習座 無料生配信決定! 田中優子の「あやかり編集力」

2025/04/02(水)14:00 img
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 *先日お知らせしたzoomURLに誤記がありましたため、2025年4月2日14時付にてzoomURLの更新をしました。大変恐れ入りますが当日はお間違いないようご確認をお願いいたします。

 

 伝へて習はざるか。
 千夜千冊996夜 王陽明『伝習録』では、『論語』学而の「伝不習乎」を引いて、「伝習」の意味を説いている。雛鳥が飛び方を学ぶように、人が真似て、何事かに集中していくことが「習」の字には込められている。師範が伝えて、師範代が習う。いや役割を超えて互いに伝えて、習う。 イシス編集学校では師範や師範代が集って学衆に示すべき指南の方法をめぐる場を「伝習座」と呼び、25年に渡ってイシス編集学校の中だけで177回に渡って行われてきた。

 その伝習座が25年の禁を破り、装いを全く新しく、無料でLive配信される第二回目になる。オールイシス編集学校の半期に一度の村立て、一座建立の編集顔見世になる。一体どんな伝習座ニュースタイルになるのか。その仕立てを紹介しよう。

 

<田中優子学長初の伝習座講義>
 父なる編集工学、母なるイシス。田中優子学長自ら、松岡正剛の遺志を継承しての講義になる。
 伝習座のプログラムは2つのメインコンテンツで構成されている。まずは、「父なる編集工学」としてのISIS co-missionで江戸研究の第一人者・田中優子によるインタースコア・セッション。今回のテーマは「江戸×あやかり」である。多様に文化の花が開いた江戸でいかに「あやかり」の編集が行われたのか。

 「母なるイシス」は、松岡正剛校長講義の語り直し「Re-Mix校長校話」である。今回は「あやかり編集力」をテーマにした過去のレクチャー動画をもとに、参加者が喧々諤々のインタラクティブ・ディスカッションになる。昨年急逝した校長・松岡正剛の編集工学講義を改めて語り直し、再編集することで、松岡正剛を再生させる機会になる。また、『擬』に続いて、「肖』『準』を出版したいと語っていた校長・松岡の志を継ぐ機会にもなる。

 

<世界読書奥義伝[離]火元組が左近右近で揃い踏み>
 前半の田中優子によるインタースコア・セッションを進行するのは、左大臣、右大臣ならぬ左近・右近の二人の世界読書奥義伝[離]火元組が行う。今回は[離]別当師範代として松岡正剛の絶対の信頼を受けていた寺田充宏が左近に。金沢の医者として、漢方にも理解が深く、Medit Lab運営メンバーでもある華岡晃生が右近。生命科学派の二人が田中優子の江戸にどう切り込むのか注目である。

 

<三匠のディスカッション・インタラクション>
 後半のREMIX校長校話「あやかり編集力」に登場するのは三人官女ならぬ三匠。守破離の講座リーダーである鈴木康代学匠、原田淳子学匠、太田香保総匠が揃い踏みで、松岡正剛の校長講義を甦らせる。忖度なしの守破離エディットマッチ、いきなり名指しされた師範、師範代は果たして見事に切り返せるのか。松岡正剛の「あやかり編集力」講義では、さまざまなザッピンを取り出してのセイゴオトークです。

 

 学長に就任した田中優子学長初めての伝習座講義。新しい伝統、歴史の2ページ目、知のエンターテインメントの開闢。イシスの最先端が見れる伝習座のライブにどうぞご参集ください。

 


伝習座 江戸のあやかり編集力

■日時:2025年4月5日(土)14:00〜18:00

■参加方法:

 お申し込み不要。どなたでも参加いただけます。

 zoomにて14:00から配信開始予定です。時間になりましたら下記にアクセスください。(*zoomURLを2025年4月2日に更新しました)

 https://zoom.us/j/95993032209?pwd=aFyvqTwKbFBdZ1V6aYU4dprByK9Ofl.1

 ミーティング ID: 959 9303 2209
 パスコード: 142784

■内容:田中優子講義「江戸のあやかり編集力」、Remix校長校話など

 

*伝習座LIVE配信はzoomで無料配信。事後アーカイブ視聴は有料配信(3500円・税別、松岡正剛校長講義動画付き)になります。


 

  • 吉村堅樹

    僧侶で神父。塾講師でスナックホスト。ガードマンで映画助監督。介護ヘルパーでゲームデバッガー。節操ない転職の果て辿り着いた編集学校。揺らぐことないイシス愛が買われて、2012年から林頭に。

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。