【緊急連絡:zoom配信に切替しました】9/28 伝習座ニュースタイル無料生配信! 物語編集工学序説

2024/09/28(土)13:25 img
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緊急連絡です。

YouTubeライブ配信がテクニカルトラブルのため、zoomウェビナーに切り替えます。

13:30から配信開始予定です。下記にアクセスください。

https://zoom.us/j/96193436220?pwd=7jArfCT1YuTfbUVlNr5mNWSmk1sN4B.1

ウェビナーID:961 9343 6220

パスコード:373686


 

 伝へて習はざるか。
 千夜千冊996夜 王陽明『伝習録』では、『論語』学而の「伝不習乎」を引いて、「伝習」の意味を説いている。雛鳥が飛び方を学ぶように、人が真似て、何事かに集中していくことが「習」の字には込められている。師範が伝えて、師範代が習う。いや役割を超えて互いに伝えて、習う。 イシス編集学校では師範や師範代が集って学衆に示すべき指南の方法をめぐる場を「伝習座」と呼び、25年に渡ってイシス編集学校の中だけで177回に渡って行われてきた。

 その伝習座が25年の禁を破り、装いを全く新しくして、外部に無料でLive配信される。オールイシス編集学校の半期に一度の村立て、一座建立の編集顔見世になる。一体どんな伝習座ニュースタイルになるのか。その仕立てを紹介しよう。

 

<ツダデーモンの降臨、セイゴーストの再生>
 父なる編集工学、母なるイシス。ツダデーモンの降臨、セイゴーストの再生。
 NEW伝習座のプログラムは2つのメインコンテンツで構成されている。まずは、「父なる編集工学」としてのISIS co-missionで複雑系研究の第一人者・津田一郎によるインタースコア・セッション。今回のテーマは「カオス理論×物語編集術」である。情報を動的にする方法としての「物語」と「カオス」を重ねて、編集工学を更新する講義になる。

 「母なるイシス」は、松岡正剛校長講義の語り直し「Re-Mix校長校話」である。今回は「ミメーシス」をテーマにした過去のレクチャー動画をもとに、参加者が喧々諤々のインタラクティブ・ディスカッションになる。8月12日に急逝した校長・松岡正剛の編集工学講義を改めて語り直し、再編集することで、松岡正剛を再生させる機会になる。

 

<編集王子が左近で、イシスの学魔が右近>
 前半の津田一郎によるインタースコア・セッションを進行するのは、左大臣、右大臣ならぬ左近・右近の二人の師範が行う。今回はゲンロンでの登壇や新しい贈与論での活躍でも注目される編集王子・桂大介師範が左近。高山宏を彷彿とさせる知の深淵に切り込むマシンガントーク、イシスの学魔こと梅澤光由師範が右近。イシス編集学校を代表する二人の師範が左近・右近として津田一郎のカオス理論や物語編集にどう切り込むのかに注目されたい。

 

<三匠のディスカッション・インタラクション>
 後半のREMIX校長校話に登場するのは三人官女ならぬ三匠。守破離の講座リーダーである鈴木康代学匠、原田淳子学匠、太田香保総匠が揃い踏みで、松岡正剛の校長講義を甦らせる。忖度なしの守破離エディットマッチ、いきなり名指しされた師範、師範代は果たして見事に切り返せるのか。松岡正剛の「ミメシスイシス」講義では、アウエルバッハ、ガブリエル・タルド、ベンヤミン、カイヨワ、世阿弥などの模倣論を一気通貫いたします。

 

<電脳五人囃子のオンライン流出>
 今回の伝習座は何か何までまっさらなスタイルだが、なかでも目玉はYouTube Liveでの生配信での完全公開である。オンラインチャット、コメントは五人の囃し方が途切れないコメント、溢れ出るキャラクターを演出してくれる。五人囃子といえば、謡、笛、小鼓、大鼓、太鼓、この5人を紹介しよう。
 場の流れをつくる「謡」にはラディカルな編集仕掛け人・ふくよの愛称で親しまれる福田容子。
 遠慮ない名指しで問いかけコメントを誘う「笛」の福井千裕。
 不思議なモードで相手を困惑の笑顔にさせる広島の萌え人妻・「小鼓」の浦澤美穂。
 納得するまでやわらか絡みのおさなごころマスター・「大鼓」のおおくぼかよ。
 そして、怒涛なのにキュートな引用仕事人うめここと、「太鼓」の梅澤奈央。
 このオンラインのエディット・オーケストレーションのプレイヤーはもちろんみなさん一人ひとりです。

 

<前仕丁と後仕丁は師範が仕立てる>
 前・中・後。ものごとには前と後が肝心です。その前と後を締めるのが守師範と破師範の面々。熊手とちり取りと箒でもって、伝習座をサムアップし、新たなお題を出して、記事に仕立てる師範の手際も楽しみながら、前も後も存分に味わってください。

 

 新しく学長に就任した田中優子学長も同席しますが、果たしてラストメッセージで何を語るのか。新しい伝統、歴史の1ページ、知のエンターテインメントの開闢。伝習座ニュースタイルのライブにどうぞご参集ください。

 


伝習座 物語編集工学序説

■日時:2024年9月28日(土)13:00〜17:00

■参加方法:

YouTubeライブ配信がテクニカルトラブルのため、zoomウェビナーに切り替えます。

13:30から配信開始予定です。下記にアクセスください。

https://zoom.us/j/96193436220?pwd=7jArfCT1YuTfbUVlNr5mNWSmk1sN4B.1

ウェビナーID:961 9343 6220

パスコード:373686

■内容:津田一郎講義「カオス理論と物語編集」、Remix校長校話など

 

*伝習座LIVE配信はYouTube LIVEで無料配信。事後アーカイブ視聴は有料配信(3500円・税別、松岡正剛校長講義動画・テキスト付き)になります。


 

  • 吉村堅樹

    僧侶で神父。塾講師でスナックホスト。ガードマンで映画助監督。介護ヘルパーでゲームデバッガー。節操ない転職の果て辿り着いた編集学校。揺らぐことないイシス愛が買われて、2012年から林頭に。

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。