この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

夏といえばお祭り。お祭りといえば屋台。そして屋台の定番といえば……やきそば!
ということで、イシス編集学校でも7月24日夜、あの「邪鬼蘇婆講(やきそばこう)」を開催します!!!
企画者は、まもなく200番代に達するお笑い大惨寺のボス・デーブ川崎師範です。何をするかは読んで字のごとく。あの本楼にホットプレートを持ち込んで、比喩でなくホントにやきそばを焼いちゃうのです(!?)
ツウな皆様ならご存知の通り、実は大惨寺やきそば会は今回で2度目。5月半ばに開催された第1回やきそば会では、たっぷりのもやし・野菜はもちろん、唐辛子練り麺と町田チャーシュー、噂のパイナップルまで具材として投入され、さらには参加者によって名酒と漬物まで持ち込まれるという…文字にするだけでもヨダレが出てきそうな、まことに贅を尽くした時間となりました。
このたびいっそう奇天烈な名を負った「邪鬼蘇婆講」では、どんな焼きそばが食べられるのか? 今からとても楽しみですね。デーブ川崎さんからも、こんなメッセージが届いておりますよ。
全員登録ラウンジ「シン・お笑い大惨寺」でひとつでも回答してくれた人は、みな大惨寺民です(〆切のないラウンジですから、今からの回答でも十分間に合います)。特性やきそばを食べてみたい人も、大惨寺の息吹に触れたい人も、本楼で編集トークがしたい人も、みなみな歓迎でございます。7月24日夜、お仕事帰りにぜひともふらりと本楼へお立ち寄りください!
文・アイキャッチ/白馬ッ苦連
■お笑い大惨寺「邪鬼蘇婆講(やきそばこう)」
日時・場所:7月24日(水)18:30~ 本楼
参加費:三千円
参加対象:イシス受講者全員
*Editcafe上の「シン・お笑い大惨寺」ラウンジ内スレッドにある[5902] 【参加申込スレ】からお申し込みをお願いします。お気軽にぜひ♪
シン・お笑い大惨寺 遊夕番遊夕番
編集的先達:一休宗純、川上音二郎、椿三十郎、四方赤良。イシスと社会の狭間に生まれし「シン・お笑い大惨寺」。この河原から毎夕声を発するは人呼んで「遊夕番」。時には抜き身の刀のごとくギラギラと、時にはヌメヌメ艶っぽく、この世もわが身も笑い飛ばす。髑髏を蹴飛ばしオッペケペぇ、雨降らば降れ風吹かば吹け。
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コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
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2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。