2024年春、ISIS co-mission発足。イシス編集学校、出遊します

2024/04/28(日)18:32
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イシス編集学校に、新たなアドバイザリーボードが発足しました。「ISIS co-mission」です。

校長・松岡正剛の編集的世界観に〈共命(co-mission)〉する9名の匠が、今年の春からイシスの運営に加わります。

 

就任メンバーの顔ぶれをご紹介します。

 井上麻矢氏(劇団こまつ座代表、エッセイスト)
 今福龍太氏(文化人類学者、批評家)
 宇川直宏氏(現”在”美術家、DOMMUNE主宰)
 大澤真幸氏(社会学者)
 鈴木健氏(スマートニュース株式会社 共同創業者 代表取締役会長)
 武邑光裕氏(メディア美学者)
 田中優子氏(法政大学名誉教授、江戸文化研究者)
 津田一郎氏(数理科学者)
 鈴木康代氏(イシス編集学校 学匠)

 

 

 

4月某日、東京世田谷豪徳寺にある「本楼」にISIS co-missionメンバーが勢揃い。3時間半、生成AIから変分原理、バ美肉からDAO、そして密教まで、ありとあらゆる知が混ざりあう議論が交されました。

 

「人間が、いかにして生成AIというライバルと付き合うか」と大澤真幸さんが問えば、今福龍太さんが吟遊詩人を例にあげて応答。アメリカからZoomをつないだ鈴木健さんは「イシス編集学校という場が、日本に、世界にあるのが素晴らしい」と感嘆すれば、井上麻矢さんが「編集学校の熱量をもっと多くの人に伝えたい」と意気込みます。

 

校長松岡正剛は、開校当初の思惑や学校の仕掛けを一挙に開陳。ISIS co-missionのメンバーとともに、「編集工学」のさらなる可能性をひらいた1日となりました。

 

21世紀の日本には「編集」が不可欠だ。

――イシス編集学校 校長 松岡正剛

 

 

2024年春、イシス編集学校が出遊します。

co-missionのみなさまからのメッセージや旗印に込めた願いなど、ISIS co-missionにかんする詳しい情報はこちらのページからご覧ください。

 

松岡正剛のイシス編集学校、新たなアドバイザリーボード制度「ISIS co-mission」を発足

https://es.isis.ne.jp/isis-co-mission

 

 

 

ロゴ・バナーデザイン:穂積晴明

写真:後藤由加里

  • 梅澤奈央

    編集的先達:平松洋子。ライティングよし、コミュニケーションよし、そして勇み足気味の突破力よし。イシスでも一二を争う負けん気の強さとしつこさで、講座のプロセスをメディア化するという開校以来20年手つかずだった難行を果たす。校長松岡正剛に「イシス初のジャーナリスト」と評された。
    イシス編集学校メルマガ「編集ウメ子」配信中。

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。