【EDO風狂連】編集別世にいざ参らん~夏の候の船出は間近(残席僅か)

2025/05/07(水)12:18
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 守師範代としてのロールも担い、八面六臂の大活躍、イシス編集学校の田中優子学長を宗風に迎え、監修いただくは【EDO風狂連】。一人前の江戸人を目指して歩む道中も、3シーズンめの夏の候を迎えます。
 
 「連」と言えば江戸の文芸・技芸・文化の源。稽古だけでなく創作文化を担う場でもありました。複数の号を持ち、本業や俗世を離れて遊んだ江戸時代の連に肖って、エディティングキャラクターの乗りかえを起こし、「編集別世」を愉しむのが【EDO風狂連】でございます。
 冬の候で号を作り、さまざまなアバターを手にした連中のみなさんは、春の候では連句号に読書号、稽古号へと忙しい日常から号に着替えて颯爽としたお稽古ぶり。読んで書いて遊んで巻いてと、江戸人にあやかり、たくさんの私で歩みを進めていらっしゃいます。

 

 さて、これまでのISIS FESTA「江戸・蔦重の編集力」、伝習座講義「江戸のあやかり編集力」で、江戸の編集に興味を持ちながらも、連の外から見ていたみなさまに朗報です。

 
 夏シーズンから、定員が30名に増えます!
 
 おかげさまで、多読アレゴリアの開始時から満員御礼、新規募集もありませんでしたが、裏木戸はないのか、もうちっと詰めてはもらえないのか…なんて声があったかなかったか。天岩戸がぎぎぃっと、てな具合にすこーし開きましたので、様子を窺っていた方は、千載一遇のチャンスと捉え、早足、駆け足、急ぎ足で飛び込んでくださいませ。
 
 そんな【EDO風狂連】のお稽古三本柱をご紹介。

◎読相練磨(どくそうれんま)
 優子宗風や松岡校長の著書を手すりに、多読共読を行います。方法日本をひもときながら、『見立て日本』擬き、狂歌、エッセイなどさまざまな形で、自分数寄を披露していきます。夏の候では、江戸時代の推しメンを見つけて相互編集をしながら、新たな物語や構造図を作ります。
 
◎書屋俳諧(しょおくはいかい)
 江戸で大流行した「連句」を巻いていく場です。句を「詠む」ことと、句の世界を「読む」ことの両方を鍛えます。式目の縛りもなんのその。五七五/七七という世界最小の詩形で森羅万象を詠み込む―風狂このうえない遊びに、歌雀・詩雀がお誘いします。
 
◎遊山表象(ゆさんひょうしょう)
 優子宗風とともに江戸を味わうリアルイベントを開催し、「尽くし」「やつし」など江戸の重要なコンセプトに触れながら、新たなメディエーションに挑みます。夏には、優子宗風とも親交の深い、邦楽家・西松流家元の西松布咏さんをゲストに迎え、「江戸の音」を楽しみます。

 

 どれも魅力いっぱい、みなさんに味わい尽くしていただきたいお稽古ばかり。優子宗風とリアルに江戸を楽しみたい、イシス編集学校で人気の遊・風韻講座に入りそびれたが連句をぜひ巻いてみたい、江戸の編集を知りたい等々、動機はなんでも構いません。

 

 方法日本を探求していくAIDAがこの冬始まりますが、【EDO風狂連】は方法日本の実践の場、方法日本に遊ぶ場です。引き続きの連中のみなさんはもちろんのこと、夏から新たに参加されるみなさんも、共に新しい連なりを築いて参りましょう。

冬の遊山表象の様子。ISIS FESTAと共催の講義後、連中のみの参加特典・歌合が開催された。

 

【EDO風狂連】
 宗風(監修):田中優子学長
 風師    :米田奈穂/中村麻人/吉居奈々
 歌雀・詩雀 :大武美和子/福澤美穂子
 後見    :木村久美子月匠/田中晶子花伝所長

 


多読アレゴリア2025夏 EDO風狂連

【定員】30名

【申込】https://shop.eel.co.jp/products/tadoku_allegoria_2025summer
【開講期間】2025年2025年6月2日(月)~8月24日(日)
【申込締切】2025年5月26日(月)

【受講資格】どなたでも受講できます
【受講費】月額11,000円(税込)
 ※ クレジット払いのみ
 ※ 初月度分のみ購入時決済
 以後毎月26日に翌月受講料を自動課金
 例)2025夏申し込みの場合
 購入時に2025年6月分を決済
 2025年6月26日に2025年7月分、以後継続


 

2025夏 多読アレゴリアWEEK

募集開始★多読アレゴリア 2025・夏スタート!!!!!!!

 

▼倶楽部撮家

写真仲間求む!編集術でカメラと戯れる【倶楽部撮家】が多読アレゴリアにやってきた

 

▼カオス的編Rec

津田一郎監修クラブ【カオス的編Rec】誕生!科学的読書法に学び、「Qの地図」を描く

 

▼勝手にアカデミア

『鈴木清順エッセイコレクション』x3xREVIEWS

 

▼軽井沢別想フロンティア

軽井沢のトポスを編む旅へ。

 

▼大河ばっか!

べらぼう絢華帳 ~江戸を編む蔦重の夢~ 筆文屋一左のお誘い

 

▼EDO風狂連

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  • EDO風狂連

    【EDO風狂連】は、江戸の文化を「読む」「書く」「遊ぶ」連です。江戸以前の文化を本歌取りした江戸文化をまるごと受け止め、江戸から日本の方法を学ぶ。目指すは「一人前の江戸人」です。

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。