世界読書奥義伝 第16季[離]特別賞発表!【第84回感門之盟】

2024/09/14(土)23:00
img JUSTedit

イシス編集学校には、〝劇薬〟と呼ばれる講座がある。世界読書奥義伝[離]だ。基本コース[守]・応用コース[破]の奥の奥に用意された「松岡正剛直伝プログラム」で、1年半に一度、募集はわずか30名。幸運にも“入院”を認められた離学衆はふたつの院に分かれ、広大無辺の世界知・編集知を丸のみにすべく、校長が書き下ろした門外不出のテキスト「文巻」に分け入っていく。熾烈で香ばしい4カ月の稽古である。

 

第84回感門之盟「番期同門祭」Day1、16[離]の講座修了と新たな門出を祝うハレの退院式で、特別賞授与式が行われた。

 

特別賞とは、

[離]指導陣である火元組(ひもとぐみ)の心をぐっとつかむ際立ったものや輝いたものがあった学衆に、火元組が愛着を込めて贈る賞

([離]太田香保総匠)

のことで、今季はふたつの院の名前を冠した「言命院賞」と「兆励院賞」、そして4名の方師が協議して選出した「方師賞」の全3賞。

 

では、栄えある受賞者をご覧あれ!

 

 

★言命院 森川絢子さん★

 

 

★兆励院 管野恵美さん★

 

 

 

★言命院 佐藤健太郎さん★

 

★言命院 古澤正三さん★

 

★兆励院 古谷奈々さん★

 

受賞されたみなさま、おめでとうございます!

 

ビジュアルデザイン:穂積晴明

  • 福井千裕

    編集的先達:石牟礼道子。遠投クラス一で女子にも告白されたボーイッシュな少女は、ハーレーに跨り野鍛冶に熱中する一途で涙もろくアツい師範代に成長した。日夜、泥にまみれながら未就学児の発達支援とオーガニックカフェ調理のダブルワークと子育てに奔走中。モットーは、仕事ではなくて志事をする。

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。