【54破開講】うどん、タトゥー、ちぐはぐ…カオスの縁から創発せよ!

2025/04/14(月)19:49
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春の講座の先陣を切って、本日4月14日正午に、54[破]が開講した。12:25に登校(投稿)した学衆をはじめ、すでに回答を3連投した学衆もいる。

 

10名の師範代は、この1か月、レクチャーを受け、資料映像を見て、課題本を読み、準備を重ねてきた。この2週間は、師範を相手に夜を日に継いでの錬破(指南リハーサル)を繰り広げてきた。ものすごく大変だが、夜中に「やっぱり指南はたのしいな」という声が聞こえてきて、これぞ編集学校の師範代!と胸を張りたくなった。

 

そして迎えた、今日の開講、ここまでの師範代の言葉を拾ってみる。

【文体→クロニクル→物語→プランニング】は、DNA螺旋のように絡みあって発動します。仲間とともに登り龍のごとく向かっていきましょうっ。武者震いがしますね。(はばたけ御伽衆教室・儀三武桐子師範代)

さっそく学衆に遠くのターゲットを示しているのが頼もしい。

一方、点呼ついでの自己紹介にこんな項目をしのばせたのは…

◎好きなうどん:(店名、食べ方なんでもありです。うどん苦手な方はそれ以外の外食メニュー)
(竹内哲也師範代・讃岐兄弟社教室)

54[破]期間中に、うどんはプランニングされ尽くすであろう。

「カオスの縁は、創発性の源泉」なんです。つまり、「カオスの縁子さん」である皆さんは、創造力の泉。

と教室名の由来を語るのは、カオスの縁子さん教室・小林美穂師範代、「教室名の印象をぜひ聞きたい!」と学衆さんにおねだり。みんなが教室名を気に入ってくれたか、ききたいよね。

 

松岡校長は、44[破]の伝習座で「師範代が自由だと思えるのが[破]の指南」という言葉をかけてくれた。それから5年、師範代はより自由に稽古の場をつくっている。54[破]のみなさん、稽古とはつまり相手があってこその相互編集です。ぜひ師範代と仲間と、言葉を交わし、自由だと思える格別の教室を共につくっていってください。

 

  • 原田淳子

    編集的先達:若桑みどり。姿勢が良すぎる、筋が通りすぎている破二代目学匠。優雅な音楽や舞台には恋慕を、高貴な文章や言葉に敬意を。かつて仕事で世にでる新刊すべてに目を通していた言語明晰な編集目利き。

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。