このフライヤーを目印に、集え53[守]vol.1

2024/04/25(木)20:30
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 靴下にあいた穴はおしゃべりだ。おもちゃの電車はキワへと向かい、机の引き出しにはAという名の方法が詰まっている――

 [守]師範代による恒例の教室名フライヤー。校長の松岡正剛に名付けられた教室名と徹底的に向き合った2週間。編集された53期[守]のフライヤーは傑作ぞろいだ。こんな素敵なフライヤーをつくった師範代が待つ53期[守]で、編集稽古をご一緒しませんか。師範代のメッセージとともにフライヤーを3回に分けて紹介します。

 [守]の開講は5月13日。ビビっときたら画面下のリンクへ急げ!


 

★ その穴は、AからQへ続く ★

頭文字A教室 笹本直人師範代

手前断然、奥断点。でもそれはひっくり返せる。奥を断然にもできる。頭の中の引き出しは手前の方を使いがち。奥にあるものは伏せられがち。でも引き出しは前後左右、上下、ましてや、ひっくり返すことができる。すると、奥に隠れたものも見たくなる。ISIS編集学校で引き出し「取っ手」をつけてみませんか? 見えていなかった引き出しに自分から開けたくなる特別な取っ手を編集稽古とともに是非身につけませんか?(笹本直人)

 

 

救急利休教室 清水幸江師範代

上手くできるかな? 仕事が忙しいんだよね。松岡正剛のまの字も知らないんだけど。編集学校ではそんな自信や時間や知識の無さも、大切な宝物。まるっと教室に持ち込んじゃいましょう。「無い」からこそ、そこに様々な可能性が入り込む余地が「有る」。利休さんが、有り合わせのもので、お客様をもてなしたように、教室でも有り合わせの型と方法、お題と指南で、そしてみなさんの「無い」もお借りして、おもてなし≒救急します。(清水幸江)

 

イメージ・ダーニング教室 土田実季師範代

靴下にあいた穴。「捨てる」or「塞ぐ」の二択では、もったいない。繕いの方法を手にすれば、綻びから新たな模様を生み出すことができます。編集稽古で出会う38の型は、針と糸では繕えない実世界の綻びを繕う方法。型を使って対話をすると、ものの見方がふわぁっと広がり、新たなイメージが動き始めます。世界の見え方がガラリと変わる、格別な体験をご一緒しませんか。みなさんと描く新たな模様を、楽しみにしています。(土田実季)

 

AからQへと続く3枚のフライヤー。引き出しを開けると3A。イシス編集学校が大切にし、そして誰もが持っている編集の型です。井戸と一閑人、靴下の穴と針はともにQの形に見えてくる。師範代はどんなときもQに駆けつけ、Eを手渡します。

 

★ 遊ぼう 跳ぼう 見えてくる ★

風土いきいき教室 本城慎之介師範代

みなさんがいま暮らしているところは、どんな風土ですか? その風土は、いきいきしていますか? もし、今の環境や一緒にいる人に不満を持ち、変わらないと諦めているのなら、イシス編集学校であそんでみませんか? 風土は、環境と人の「あいだ」に生まれます。この「あいだ」を編集で動かすと、そこにいきいきとした物語が誕生します。自分と世界の可能性を拓いていくのが編集なのです。さあ、風土いきいき教室で、みんなであそぼう!(本城慎之介)

 

コードブレイカー教室 廣田雅子師範代

誰も見てない青い空。音もなく伸びていく桜の枝。いつ咲くだろう、このつぼみ。言葉にならない思いがいつしか身のうちに溜まっている。言ってみて。聞かせて。見せあいましょう。そんな声が届く日々が始まります。これも花なんだ。ここにも咲くんだ。あそこにも。わだかまった言葉を書き出すことが、きっと、できる。日常に、稽古を。問いを挿し込みませんか。答える自分に会いに行きませんか。(廣田雅子)

 

お茶のこ際々教室 齋藤渉師範代

自分で限界(キワ)を決めていませんか? 今、限界だ、打開策がない、閉塞感が…と思っている方、編集学校の教室にお越しください。一緒に編集の38の型を体感しましょう! 教室では型を通してあなたのひらめき、好き、得意、見せたいを際限なく出してください。そして、仲間のキワに触れ、キワキワで交わし合ってください。教室で過ごした15週間後、編集と仲間によってあなたのキワが広がったことを実感するでしょう。(斎藤渉)

 

思考の軌跡のようなカラフルなラインが、青い空をキャンバスにいきいきと動き回る。おもちゃの電車はキワを目指して進みます。遊ぼう、飛ぼう、すると見えなかったものが見えてくるのです。

53期[守]師範代によるフライヤー紹介とメッセージ、第2回をお楽しみに。

 

合いの手:景山和浩(53[守]番匠)

アイキャッチ:阿久津健(53[守]師範)

 


★第53期[守]基本コース
稽古期間:2024年5月13日(月)~2024年8月25日(日)
申込はこちら

 

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。