卒門 記念すべき50[守]はここからだ

2023/02/21(火)07:59
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 卒門率は8割を超えた。2月19日(日)24時の全番回答締め切りから一日、各教室の勧学会に卒門学衆134名の名前が発表された。


 開講当初から「記念すべき」という言葉とともにあった50[守]、記念すべきものは何だったのだろうか。学衆数は49[守]の方が多かった。卒門率では47[守]にわずかに届かなかった。が、数字では測れないスコアがある。50[守]の誇るべきスコアは、学衆の自ら興す力だ。


 厳選タングル教室で田中優子氏の特別講義最中から始まった再回答、音楽に潜む守の型を網羅するアスレ・ショーコ教室、カッパらくらく教室に届く頭と体と心で綴った旅先での日記、とれもろドローン教室でずっと扉を開けている「Edailom Bar」。


 師範代も負けていない。悠阿弥アメリ教室の仁禮洋子は指南ブートキャンプと題して一日に20以上の指南を届けた。止観エンドース教室の遠藤健史は「彩回答?、破へ進む?、次にできることは?」と学衆を焚きつけ、傑作ペパーランド教室西村洋己は彩回答に応えて「ペッパー・ママのスパイシー彩指南」コーナーを目論む。


 意気と場を興してきた50[守]は、メモリアルを刻み続ける。

 


◆51[守]申し込み受付中
 [守]基本コース(51期)
 2023年5月8日~8月20日
 https://es.isis.ne.jp/course/syu

 

◆50[破]申し込み受付中
 ※2023年2月28日(火)18:00まで、早得!
 [破]応用コース(50期)
 2023年4月24日~8月13日
 https://es.isis.ne.jp/course/ha

  • 石井梨香

    編集的先達:須賀敦子。懐の深い包容力で、師範としては学匠を、九天玄氣組舵星連としては組長をサポートし続ける。子ども編集学校の師範代もつとめる律義なファンタジスト。趣味は三味線と街の探索。

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。