芳醇と狼藉と 46[守]速修プランが間もなく始まる

2020/11/21(土)10:00
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一ケ月前に開講した46[守]に、芳醇で狼藉な足音が迫っている。
2020年11月23日、[守]の速修プランが開講する。

 

この一ケ月の間、二人のベテラン師範代が指南の研鑽をつんでいた。
松永真由美(いいちこ水滸伝教室)は、7[守]で入門。[守][破][離][花伝][風韻][物語]の全コースを修了し、[守]師範代としては三度目の登板となる。チェリストでもある松永は、譜面を読むがごとくお題と参観教室を読みこんでいる。
齋藤成憲は[守][破][離][花伝][風韻]を経て、長らく花伝師範をつとめていた。[守]師範代としては二度目の登板になる。「落花狼藉教室」という教室名には、松岡校長の大いなる期待が込められている。

 

松永真由美師範代(いいちこ水滸伝教室)        齋藤成憲師範代(落花狼藉教室)

 

速修プランは定常プランより短期間になるが、編集稽古のボリュームは変わらない。師範代には、指南の速度と質、双方が求められる。経験と力量のある師範代とはいえ、しびれる思いになるが、両人ともさすがの意気軒昂だ。
齋藤は「空腹ではダメ、満腹はもっとダメ、も少し食べたいくらいの欲がある方がよさそう」と指南のホドを測り、松永は教室運営を弦楽合奏団に例えて「音色をそろえることが大事」と、イメージメントをしている。

46[守]速修プランを受講する学衆数は25名。
前人未到の領域を目指し、満員御礼の旗をかざしながらの出立となる。

 

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イシス編集学校では、2021年春に開講する47[守]の募集を始めています。

コロナ禍が世界の様相を変えた現在、編集で世界をとらえ直してみてはいかがでしょうか。 とっておきの「編集稽古」、ぶっちぎりな「方法の学校」が、「かくべつな体験」へと誘います。

詳しくは本講座ウェブサイト(https://es.isis.ne.jp/course/syu)をご覧ください。

  • 井ノ上シーザー

    編集的先達:グレゴリー・ベイトソン。湿度120%のDUSTライター。どんな些細なネタも、シーザーの熱視線で下世話なゴシップに仕立て上げる力量の持主。イシスの異端者もいまや未知奥連若頭、守番匠を担う。

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。