◎速報◎一歩踏み出す構えをつくる【41[花]入伝式・田中所長メッセージ】

2024/05/11(土)20:51
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照りつける陽射しの強さに、若葉の艶やかな新緑が深緑へと様相を変えていく。そんな兆しを感じる5月の週末、イシス編集学校の師範代養成コースである花伝所の41期[花]入伝式が始まった。師範代を目指す第41期[花]入伝生と指導陣が集った世田谷豪徳寺の本楼は爽やかな熱気に満ちている。

 

入伝式の冒頭、花伝所長・田中晶子は演習の奥で動く「問感応答返」を引き合いに入伝生へエールを送った。

普段の生活の中で「返」をする時でもいろいろ考えて一歩踏み出せないことが往々に起こっているだろう。編集稽古はそこへ勇気をもって一歩踏み出すものであり、その構えを作ってほしい。

 

入伝生は花伝所で「型」(花伝式目)を学び、編集稽古の動向をマネジメントする「師範代」という新たなフェーズに向かう。

 

 

入伝生は日本各地、また海外からの参加者もいる多彩な顔触れである28名。3週間前にひらかれた花伝所オンラインガイダンスではその前のめりの態度に田中所長は驚き、また事前課題を通し、既にそれぞれのエディティングキャラクターが見え始めているという。いくつもの兆しを感じさせる41期[花]入伝生は、入伝式、そして花伝所での鍛錬を通し、その様相を変えていく。

 

▼第41期[ISIS花伝所]編集コーチ養成コース 指導陣

校長:松岡正剛

所長:田中晶子

花傳式部:深谷もと佳

花目付:林朝恵、平野しのぶ

花伝師範:吉井優子、嶋本昌子、森本康裕、尾島可奈子、岩野範昭

錬成師範:小椋加奈子、中村裕美、山本ユキ、宮川大輔、長島順子、宮坂由香、新垣香子、神尾美由紀

  • 萩原ヒロキ

    編集的先達:荘子。人材業界の会社員として、営業、労務管理、開発、マーケ、海外事業、広報、人材採用、人事企画を求められるまま次々に異動することも、風に吹かれるすすきや竹のごとき受容力の持ち主である由縁か。野口整体、アレクサンダーテクニーク、ゲシュタルト療法、ヒーリングなどの心身に関わる方法を学び、セラピストとしての活動歴もあり。

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。