34花「お楽しみはここから」ガイダンス

2020/10/25(日)00:00
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お楽しみはこれからだ。

 

サイレント映画がトーキーになった1927年、スクリーンに映しだされた俳優が初めて発したセリフ「You ain’t heard nothin’ yet」には、この名訳があてられた。

 

花伝ガイダンスで入伝生たちを迎えた34花師範陣は『Charlie’s Angels』さながらに小道具を手に登場した。その鮮やかなオンライン顔見せに彷彿とされたのが、このセリフだ。

 

師範代の方法を学ぶ道場演習にむけた2時間のガイダンス。

「花伝所は、そりゃあ厳しいけれど、でも楽しく学んでいいんだ、と思えたのでは」。

隣席していた原田淳子[破]学匠の言葉どおり、戦々恐々でアクセスしたであろう入伝生は、めくるめくオンラインパフォーマンスに驚いたことだろう。

 

深谷もと佳花目付の「編集は冒険だ」に始まり、加藤めぐみ錬成師範はモデルガンを翳す。

「弾道計算を修正するフィードバック。道場では、未来の自分に向けてフィードバックループを回す」。

 

 

吉居奈々錬成師範は「これは何と双対にできる?」と当意即妙に問答。

 

 

山田細香錬成師範が自身の師範代体験を方法解析した「問感応答返」は、揺れるモビールで造作されていた。

 

 

 

最後は、網口錬成師範が魅せた、指南方法を見立てた扇子トーク。

 

指南しかつ編集してみせるのが、イシス師範代の骨法なのだ。

 

 

10月24日は、いよいよ入伝式。

松岡校長も加わって、どんな編集する風姿が見られたか。

エディスト・後藤カメラマンの写真は、果たして感門之盟の枚数を超えた!と聞く。

 

この34花から新世代の師範代が生まれることだろう。

 

お楽しみは、これからだ。

  • 佐々木千佳

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。