この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

昨年12月に始まった多読アレゴリアが2シーズン目(2025春)を迎えます。いよいよ募集開始です。2024冬の時に希望のクラブに入れなかった方は今がチャンス。早い者勝ちなので、なる早で申し込みましょう!
2025春ではNEWクラブも誕生します。
森山智子さんの「着物コンパ倶楽部」、そして小倉加奈子さんの「MEditLab for ISIS」です。
着物コンパ倶楽部は、編集を通じて着物を遊び、また逆に、着物を通じて編集を遊ぶ、通(ツウ)で粋(イキ)なクラブです。
せっかく日本に生まれ、日本文化に根を持つ編集を学んでいながら、着物を着ないなんてもったいない。もったいな、過ぎる。少しでも着物に関心がある方はこの機会にぜひ。
例えば、「EDO風狂連」「大河ばっか!」と組み合わせて受講すれば、たちまちあなたの人生は江戸一色に染め上がることでしょう。
次にMEditLab for ISIS。このクラブでは編集力で医学ボードゲームをつくっちゃいます。
実は小倉さんは無類の麻雀好き、ゲーム好き。1にゲーム、2にゲーム、3、4がなくて5にゲームと、いつもゲームのことばかり考えている稀有なお医者さんです。さらに、MEditLabにはパンダのしんしん、言語聴覚士のコトバト竹岩さん、東洋医学の華岡センセイなど、個性豊かな編集メンバーが揃っています。そんな愉快な仲間たちとゲームを作るのだから面白くない、はずがない。
医療といえば《生と死》がテーマでもありますが、それなら「終活読書★四門堂」もあります。また、身体といえば「身体多面体茶論」、教育といえば「よみかき探Qクラブ」もあります。
ということで、ますます盛り上がってきた多読アレゴリアですが、今日からエディストではアレゴリアウィークを開催します。しばらくの間、アレゴリア各クラブの宣伝合戦繰り広げられます。どうぞお楽しみに。
そして読者の皆さんがどこかのクラブに参加してくださることを願っています。
冒頭にも書きましたが、もう一度言っておきます。ガチで、早い者勝ちです!
Info
多読アレゴリア2025春
【申込】https://shop.eel.co.jp/products/tadoku_allegoria_2025haru
【開講期間】2025年3月3日(月)〜2025年5月25日(日)
【申込締切】2025年2月24日(月)
【定員】300名(各クラブごとに定員が異なります。定員になり次
【受講資格】どなたでも受講できます
【受講費】月額11,000円(税込)
※ クレジット払いのみ
※ 初月度分のみ購入時決済
以後毎月26日に翌月受講料を自動課金
例)2025春申し込みの場合
購入時に2025年3月分を決済
2025年3月26日に2025年4月分、以後継続
・2クラブ目以降は、半額でお申し込みいただけます。
・1クラブ申し込みされた方にはクーポンが発行されますので、そ
金 宗 代 QUIM JONG DAE
編集的先達:宮崎滔天
最年少《典離》以来、幻のNARASIA3、近大DONDEN、多読ジム、KADOKAWAエディットタウンと数々のプロジェクトを牽引。先鋭的な編集センスをもつエディスト副編集長。
photo: yukari goto
「脱編集」という方法 宇川直宏”番神”【ISIS co-missionハイライト】
2025年3月20日、ISIS co-missionミーティングが開催された。ISIS co-mission(2024年4月設立)はイシス編集学校のアドバイザリーボードであり、メンバーは田中優子学長(法政大学名誉教授、江 […]
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コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。