背広とマグロの舞台裏 ミメロギアの近大中継 /感門day2オープニング

2020/09/21(月)12:01
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鳴りやまない編集、止まらないマグロ。

 

2日目の感門オープニングは「朝生♪群島Eツアー」。

東京本楼スタジオを拠点に、ズームイン朝ばりに仙台・名古屋・耶馬渓・大阪へ中継をバトンする。開始直後、大阪チームは焦っていた。事前の予想に反し、濃密な語りが続いたからだ。

 

大阪チームは、ビブリオシアター前にスタンバイするなり、7名でマグロを装着。本日21日(祝)に近大コーナーで司会を務める川野貴志は、きりりとスーツ姿で決めていた。頭にはいちだんと大きいマグロ。背広にマグロ、そのミメロギアに一同は節操もなく笑う。道行く学生が、足早に遠のく。

 

野嶋真帆がつぶやいた。「こいしい背広・おいしいまぐろ」

そして番ボーが始まった。

「舶来の背広・さすらいのまぐろ」「ぴちぴちの背広・ビチビチのまぐろ」一列に並んだ指導陣がつぎつぎにミメロギアを繰りだす。

 

直前まで全力で番ボーに興じ、その勢いで本番に飛びこむ。マグロにあやかる大阪チームに、もう迷いはなかった。佐々木千佳局長・鈴木康代学匠のアルカイックスマイルにほころびが生まれ、他拠点よりも尺を短く切り上げられる名シーンはこうして生まれたのだった。

 

期せずして生まれたミメロギアお題「背広とまぐろ」。回答ができたら、感門チャットに寄せられたし。近大からの指南が飛ぶかもしれない。

 


 

  • 梅澤奈央

    編集的先達:平松洋子。ライティングよし、コミュニケーションよし、そして勇み足気味の突破力よし。イシスでも一二を争う負けん気の強さとしつこさで、講座のプロセスをメディア化するという開校以来20年手つかずだった難行を果たす。校長松岡正剛に「イシス初のジャーナリスト」と評された。
    イシス編集学校メルマガ「編集ウメ子」配信中。

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。