第150回伝習座速報「Living Editingの実践の破を」佐々木局長メッセージ

2020/04/05(日)14:27
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先週の45[守]に続き、オンライン開催となった44[破]伝習座。

 

「昨日もオンライン開催となったエディットツアーで、鈴木花絵師範代がコロナをテーマに編集ワークをしていった。

 これから入門を迎える方とでも、編集工学を地にすることで語りにくい内容でも交わし合う言葉を手に入れることができる。

 深い呼吸をする場を編集によって共有できた。」

 

佐々木局長は冒頭メッセージで、最新の編集の実践模様から、20周年を迎える編集学校の指針となる編集の可能性の一端を示した。

 

「先週の[守]伝習座の『たくさんのわたし』の校長講義や、感門之盟での『あやかり編集術』の校長校話のように、松岡校長は自ら方法の蓋をどんどん開け続けている。

 新型ウイルス等で変容する今の状況に負けずに、方法によって自分を更新し、相互編集し、社会へ編集の知もたらせるLiving Editingを出していってほしい。」

 

と締めくくる。

 

型を以って未知へ向かう[破]。

そのために師範代はどのような方法とカマエで臨むのか。

一方的な伝授ではない、多様で多層な方法を交わし合うオンライン伝習座は17時まで続く。

  • 上杉公志

    編集的先達:パウル・ヒンデミット。前衛音楽の作編曲家で、感門のBGMも手がける。誠実が服をきたような人柄でMr.Honestyと呼ばれる。イシスを代表する細マッチョでトライアスロン出場を目指す。エディスト編集部メンバー。

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。