君の名は? 編集工学研究所に新年から入社する師範代

2019/12/28(土)15:28
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 令和元年も暮れようとしている師走。新年となる2020年1月から編集工学研究所は新入社員を迎える。

 そのフレッシュマンの名前は、衣笠純子師範代。劇団四季のミュージカルシンガーから一転、リモートワークを地域で推進するIT企業の広報として活躍中にイシス編集学校と出会い、いまやすっかり編集工学の虜になった。守の師範代をつとめたあと、離で典離。演劇で鍛えた執拗な粘り腰と完徹も辞さない体力は、不夜城と称される編集工学研究所で働くにはうってつけのものだ。

 ただ、衣笠が配属されるのはイシス編集学校を運営する学林局ではない。大学、企業、行政といった様々なクライアントに対して、編集工学を用いて提案、企画、制作をしていく仕事を担当することになる。イシス編集学校の学生受講が毎期継続中の近畿大学などが彼女の新たなプロジェクトになっていく予定だ。編集工学を社会に伝えていくことに強い使命感を持つ衣笠であれば、仕事を通してこの難題に挑戦してくだろう。
 
 松岡校長からは「最初からフルスロットルでいけ!」とすでに発破をかけられている衣笠。新年から衣笠純子がいかに成長し、活躍し、イシスを世に広げていけるか。これからの試練の前途に注目である。
  • 吉村堅樹

    僧侶で神父。塾講師でスナックホスト。ガードマンで映画助監督。介護ヘルパーでゲームデバッガー。節操ない転職の果て辿り着いた編集学校。揺らぐことないイシス愛が買われて、2012年から林頭に。

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。