この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

受付開始は11月5日(火)13時なので、お間違いなく。2019年11月1日、多読ジムのオフィシャルサイトが公開された。早々にして学林局には想定を上回る反響が届いている。
募集は定員100人に達した段階で締め切られる先着制。募集開始に備えて学林局は臨戦態勢を整えている。ほとんど応募開始の瞬間に締切になる[離]や[遊]風韻講座と同様に、キャンセル待ち続出の講座になる可能性が高いからだ。
受けるべきか、せぬべきか。迷っている人はオフィシャルサイトの下部にある「多読ジム問診票」が効く。一気に迷いが吹っ切れるはず。多読ジムは”ジム” オジーは「引退しない」でも紹介した通り、問診票の作成者は吉村堅樹林頭。10項目の結果に関わらず、はからずも林頭のエスプリにクスッとしちゃった人は受けるべきか(いや、せぬべきか?)。
冗談はさておき、林頭が問診票に託したメッセージはこうだ。「迷ったら決行」。これは松岡正剛校長に学んだエディストとしてのジンセー哲学である。「ぼくの生き方T。つねに憧れを抱く。焦りを集中力に変える。安全3・危険5・沈思2。ふしだらを好みの相手と共有する。色彩よりも濃淡。ロハス嫌い。迷ったら決行。」(2012年11月4日の日刊セイゴオ「ひび」)。
≪多読ジム問診表≫
<多読ジム>受講を迷われている方に、問診表をご用意しました。
以下の項目がいくつあてはまるかご確認ください。
□ 読書時間が取れない。
□ 買いたい本が選べない
□ なんとなく読み始めてしまう
□ 読んでいるとだんだん集中力が切れる
□ 著者の言いたいことが要約できない
□ 言葉の知識が不足しているのが気になる
□ 新聞・雑誌を読むときと本を読むときを区別できない
□ 著者の経歴に関心をもってこなかった
□ 調べ読書はできるが、学び読書ができない
□ 1か月に3冊は読めない
10項目 :完全読書危篤状態です
………<多読ジム>はあなたのような方のためにあります。
お待ちしています。
5~9項目:かなり重度の離読症
………まずはリハビリから。
<多読ジム>で頭も体もほぐしていきましょう。
1~4項目:油断大敵!難読症の兆しあり
………さあ、手遅れにならないうちに急いで<多読ジム>申込みを!
0項目 :あなたは多読アスリートです☆
………ぜひ、<多読ジム>のエースになってください。
金 宗 代 QUIM JONG DAE
編集的先達:宮崎滔天
最年少《典離》以来、幻のNARASIA3、近大DONDEN、多読ジム、KADOKAWAエディットタウンと数々のプロジェクトを牽引。先鋭的な編集センスをもつエディスト副編集長。
photo: yukari goto
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。