上を向いて笑う白川“らくだ” 44[守]伝習座前日の本楼

2019/12/13(金)22:29
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 「根本的な問いってなにか、ということなんだよね」。 

 林頭・吉村堅樹が清水優年(44[守]師範)に問いかける。 

 

 2019年12月13日の20時45分。44[守]第二回伝習座前日の本楼での光景だ。清水のスピーチは、「守破方法塗り重ね」をテーマとする。難題を課せられた伝習座前日、師範にとっての試練の時だ。今まで、吉村のダメ出しは白川“らくだ”に向けられていたが、これからは清水がその役割を担い続ける。

 

 表情がこわばるステージ上の清水の横で、白川“らくだ”は素知らぬ顔でパソコンに向かう。今回の伝習座では他ロールとのかね合いもあるために、大きな役割はないが、前日リハーサルに参加する“らくだ”は、律儀だ。

 

 

 

 

 2枚目の写真は、律師・八田英子と談笑をする“らくだ”。吉村の圧力圏外にいる“らくだ”は、珍しく視線を上に上げて笑顔を見せている。“らくだ”は、本楼 で、開放感を味わっている。

 

 

  • 井ノ上シーザー

    編集的先達:グレゴリー・ベイトソン。湿度120%のDUSTライター。どんな些細なネタも、シーザーの熱視線で下世話なゴシップに仕立て上げる力量の持主。イシスの異端者もいまや未知奥連若頭、守番匠を担う。

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。