“ストどら”ができるまで 感門団ドキュメント504時間

2019/09/11(水)12:00
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 第70回感門之盟のおやつは「ストロベリーどら焼き」だった。”ストどら”完成までのエディティング・プロセスを振り返るドキュメント504時間。

 

 本番3週間前の8月18日、感門団は豪徳寺・本楼に集って、おやつ・結餉などの打ち合わせ。今回のテーマ「エディスト」にちなんで団員たちがアイデアを持ち寄る。侃々諤々の議論のすえ、おやつは「ストロベリーどら焼き」、結餉は「ローストチキン」に決定する。


 8月20日、おやつ手配担当となった始閣理子(41[守]師範代)が始動。某老舗和菓子店Sにストどらの試作を交渉する。「ISIS」焼印の依頼も忘れない。

 

 8月23日、某老舗和菓子店Sは試作の結果、「納得の味が出せない」と今回は断念。始閣は別の和菓子店Mへの交渉に乗り出す。脈ありだ。

 

 8月27日、和菓子店Mにて交渉成立。試食用の制作を依頼する。始閣はもう止まらない。


 8月31日、最終的なツメのため感門団が編集工学研究所に再び集結。おやつナビは丸洋子(39[破]師範代)が任命される。


 9月3日、「ISIS」の焼印がされた試食用が完成する。始閣、編工研再訪。学林局・律師の八田英子も試食し、「なんとも美味!」と大絶賛する。


 本番前日の9月6日、ストどらが会場に納品される。赤い水引をどら焼きに巻くという繊細な作業に一同没頭する。当初、商品ラベルは「いちごどら焼き」だったが、直前に始閣が「ストロベリーどら焼き」にリ・エディット。

 

 9月7日 ついに本番がやってくる。これまでの感門団の思いを一身に背負って、丸は首から大きなストロベリーをぶら下げて渾身のナビ。参加者はストどらに舌鼓を打つ。すこぶる好評であった。

 

首から大きなストロベリーをぶら下げてナビする丸洋子

  • 後藤由加里

    編集的先達:石内都
    NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。