【律師の部屋room.1】47[破]脈診カーソル教室◆町田有理さん

2021/12/30(木)04:20
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2021年の終わり、イシスに新たな部屋ができました。 学林局の肖(あやか)りっし、こと、律師・八田英子が、編集稽古まっただ中の学衆さんや師範代をお招きする「律師の部屋」。このコーナーでは、イシス編集学校に集う年齢も地域も職業も異なる、実に多彩なみなさんの「たくさんのわたし状態」「ポリロール状態」を次々にご紹介していきます。

 

第1回目のお客様は、タバコ擬きのシャボンを飛ばす、47[破]脈診カーソル教室の町田有理さんです。

 

ひとたび町田さんが教室にフワリと現れると、いつもあらゆる発言をつなげ、ひと笑いとって、一気に場が活気づくので「台風」の異名をもっています。先日の汁講では「守の時から台風のようだった」ということも明かされました。芸術学部で写真を学び、国際芸術祭とも関わりの多い町田さんのアートなフィルターを通すと、どんな回答も思いもしない方向へ連想で飛ばされてしまう。そして教室のみんなはそんな台風が来るのをワクワク待っているようです。

 

イシス編集学校のワークショップをモーラし、遊刊エディストをもれなくチェックしている町田有理さんの、入門前からの台風っぷり、今の稽古の様子もご紹介しています。同期の皆さん、先達や後輩のみなさんもお楽しみに。

 

次に「律師の部屋」に呼ばれるのは、あなたかも知れません。

  • 八田英子

    編集工学を世界に広めるために編集工学研究所に入所した元SE。不適な笑みを湛えながら、問答無用でばさばさと人を斬りまくる。編集的先達は沢田研二。

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。