【オツ千番外編】『日本的文芸術』を師範代の編集道に重ねてみる

2023/05/07(日)08:00 img
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 「おっかけ!千夜千冊ファンクラブ」、ちぢめて「オツ千」のライブ動画バージョン第二弾! ISIS花伝所の修了イベントに招かれた千夜坊主の林頭・吉村堅樹と千冊小僧・デザイナーの穂積晴明。1回目のオツ千ライブですっかり気を良くしていた二人に、「今回もやってよね♪」と田中晶子花伝所長から指令が届いた。

 千夜千冊エディション『日本的文芸術』とイシス編集学校、編集道、師範代の方法と重ねるべし。花伝所の放伝生が取り組んだ図解を使って、20分でインタラクティブに、そして「生」でオツ千します。 動く小僧と坊主の第二弾は進化したのか? エディション『日本的文芸術』をお手元に置いてご鑑賞ください。

 

 

 

 今回の「オツ千番外編」では、『日本的文芸術』の章立てを解体して、それそれにガチンコでエディションを解読。人麻呂から村田沙耶香に至る日本文芸と編集をいかにつないで語るのか。いき過ぎ、やりすぎ、誤読、放送禁止もノーカットでお届けします。オツ千ショートバージョンのライブ、お楽しみあれ。

 

 

▼お便り募集▼

 ゆるゆる千夜千冊伴走の「オツ千」の「オツ千目安箱」へお便りありがとうございます。「オツ千」への感想・質問、千夜千冊の気になるところ、まじめなお悩みも不真面目なお悩みも何でもお待ちしております! 坊主と小僧が心を込めてお答えします。

 

 「お気に入りの千夜」を一夜も大募集! 投稿いただいた方からゲストでオツ千にご招待も。お待ちしていますー!

 

 

 

▶︎当該千夜千冊エディション 『デザイン知』

 

 

 

▼過去のエピソードはこちら▼

  • 吉村堅樹

    僧侶で神父。塾講師でスナックホスト。ガードマンで映画助監督。介護ヘルパーでゲームデバッガー。節操ない転職の果て辿り着いた編集学校。揺らぐことないイシス愛が買われて、2012年から林頭に。

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。