白川”らくだ”の限りなく透明に近い存在感を憂う

2022/03/14(月)16:57 img
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イシスは新たな編集スターを渇望している。名前とキャラクターを売り出すためには過剰なホドがよい。ため息より鼻息がよい。ぬる燗より熱燗がいい。それなのにだ。白川“らくだ”雅敏にはがっかりである。かれにかけた労力は無駄に期した。なにが起こっているのか。手元に第78回感門之盟タブロイド紙が手元にある方は、最終ページの松岡校長の寄稿文を参照されたい。次の一文に注目だ。

 

「こうしたことをあれこれ考えてみると、イシス編集学校のリミックスはまだまだ哺乳類には達していないように思う。シマウマとライオンがいても、虎や豹やピューマや、とりわけ三毛猫がいない。」

 

白川“らくだ”の存在が松岡正剛に全く認知されていない。らくだも哺乳類であるのに「ら」の字もありゃしない。白川を売り出すために、今まで複数のネタをエディスト記事にしたのにだ。

<遊刊エディスト 白川らくだDUST記事>
村上春樹へ取材の敏腕編集者・白川雅敏‐イシスの“らくだ”【前編】
下を向くアフ感名幹事・白川雅敏-イシスの“らくだ”【後編】
上を向いて笑う白川“らくだ” 44[守]伝習座前日の本楼
砂漠のらくだは、マイクをケチる 45[守]伝習座リハ

 

白川は48[守]で番匠まで昇りつめもしたにもかかわらず、だ。大変憂うべき事態だ。砂漠の地平線に消えゆく黄昏時の“らくだ”が目に浮かぶ。

来る3月20日の第78回感門之盟で、初登板番匠として、白川は松岡校長から書を贈られることになる。“らくだ”は松岡校長からどのような言葉をかけられるのか。絶滅危惧種になりつつある“らくだ”のふるまいに、全世界が注目している。

 

3/20-21 第78回感門之盟「リミックス編集草子」開催

 

  • 井ノ上シーザー

    編集的先達:グレゴリー・ベイトソン。湿度120%のDUSTライター。どんな些細なネタも、シーザーの熱視線で下世話なゴシップに仕立て上げる力量の持主。イシスの異端者もいまや未知奥連若頭、守番匠を担う。

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。