【参丞EEL便#031】[AIDA]を一部公開、近大でDONDENフェス2022

2022/12/07(水)14:06
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堀江さんの連載・マンガのスコアで、「複雑な構図とアングルで構成された絵を、いきなり筆で描いていくのですから驚きます」と超絶的なカメラアイと技法が取り上げられた、漫画家・安彦良和さんがゲストで登場!!

近畿大学×編集工学研究所「DONDENフェス2022」を、[AIDA]の一部講義として実施する。
安彦さんによる『ナムジ』『神武』などの古代史シリーズから、漫画がもつ日本的しるしの方法に分け入っていく講義や、安彦さん漫画を起点にしたAIDA座衆と近大生の「DONDEN読みバトル!!」を行う予定だ。[AIDA]では、前期はDOMMUNE!!と、今季は近大アカデミックシアターと、メディアや場を越境した講義を実験している。

 

近大学内へのウェビナー配信のみとなるが、近大INDEXプログラムを学び終えた近大生によるDONDEN読みは、エディストでも後日紹介したい。

 

[編工研界隈の動向を届ける橋本参丞のEEL便]

//つづく//

  • 橋本英人

    函館の漁師の子どもとは思えない甘いマスクの持ち主。師範代時代の教室名「天然ドリーム」は橋本のタフな天然さとチャーミングな鈍感力を象徴している。編集工学研究所主任研究員。イシス編集学校参丞。

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コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。