BSE通信Vol.1 松丸ごっこ(森山智子)

2024/08/09(金)07:59
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第84回感門之盟「25周年番期同門祭」で”伝説の松丸本舗”が限定復活します。仕掛け人はブックショップエディター(BSE)の皆さんです。ブックショップエディター(BSE)とは、松丸本舗で大活躍した本のコンシェルジュ。大音美弥子、森山智子、大野哲子、川田淳子、小川玲子、5名のBSEが感門之盟に向けて準備の様子をリレー形式でお届けします。


 

先週、平日の夕方に東京モノレールに乗って会場の下見に行ってきました。

 

大井競馬場前駅は各駅停車しか停まらないので、快速を待つ海外観光客でごった返す中、各停はすきすきで、浜松町からゆったり座っていけました。
東京湾をなぞるように南下するモノレールは空中を遊歩するようで、夕暮れ時はとくに幻想的。富士山が見えたり、倉庫のビル群に夕陽が反射して方向とか時間がなくなります。

 

夜の大井競馬場前駅(東京モノレール)

 

今回の会場は、道中が素敵。

 

ネットワンシステムズ イノベーションセンターはとても広くて、天井が高くて、そして無垢で、ここだったらネット空間や全国に分散する編集学校の全部が「現存化」して入りそう。そんなことを思いました。

 

ここに松丸本舗の密度をどうやって再現しよう。

 

真っ白い伽藍のような空間と記憶にある松丸のイメージがあまりに遠く感じられて目眩がしそうになったけど、BSEの大音美弥子さんと川田淳子さん、そして編集工学研究所の小森康仁さんたちと、備品を見ながら、位置を確かめながら、あーだこーだと話すうちに、だんだんと両者が歩み寄りだして輪郭が見えてくる。

 

もっと選ぶ本を増やさなくちゃ。

 

ということになって、その時は「そーだそーだ!」と勢いづいたものの、作業量の圧が半端ない。。
だけど、圧がかかるほど編集エンジンがかかるというもの。
こんな大掛かりな「松丸ごっこ遊び」なんて、それもおもちゃのお金じゃなくて、本物の「現金」で売れるなんて。
もう、きゃーっ!ていう感じ。
松丸エプロンもタンスから取り出してきたし、週末は青熊書店で本棚編集のワークショップもしてきたし、いい感じになってきましたよ。


2日間だけ出現する「オール編集学校」。

 

松丸本舗も12年ぶりにとことん遊びますよ~。
懐かしいみなさん、はじめましてのみなさんにお会いできるのが、いまからとっても待ち遠しいです。

 

ブックショップエディターが着用していた松丸本舗エプロン

 

文:松丸本舗 ブックショップエディター 森山智子

アイキャッチ画像提供:松岡正剛の千夜千冊

 


■イシス編集学校 第84回感門之盟「25周年 番期同門祭」

 開催日:2024年9月14日(土)・15日(日)※開催時間は12時前後を予定しています。

 会場 :netone valley(ネットワンシステムズ イノベーションセンター)東京モノレール「大井競馬場前駅」徒歩2分

 

▼お申し込み
 ◎53守、52破、41花、16離のみなさんはコチラ
  https://shop.eel.co.jp/products/detail/750

 ◎OB・OGの方はコチラ
  https://shop.eel.co.jp/products/detail/748

 ★お申し込み締切★
  2024年8月28日(水)


▼参加費
 一般:10,000円(税別)
 未入門/ご招待:5,000(税別)

 ※2日間の通しチケットです。当日のドリンク、おやつ等は無料です。25周年記念冊子、ISISバッジ等のプレゼントがあります

 ※小学生以下のお子様は無料です。お子さんの名前を「お問い合わせ欄」にご記入ください

 ※未入門のご家族やご友人もぜひ一緒にご参加ください。メイン参加される方に紐づいた申し込みページからお申し込みください。

 ※会場入場にはQRコードが必要になります。QRコードは別途ご連絡します。

 

★松丸本舗の注意事項★

 当日は「現金のみ」のお取り扱いとなります。千円札の不足が予想されるので、両替してご来場ください。

 


 

▼第84回 感門之盟番期同門祭 BSE通信

 Vol.1 松丸ごっこ(森山智子)

 

▼第84回 感門之盟通信

 Vol.01 25周年記念大感門!9/14(土),15(日)開催

 Vol.02 タイトルは「25周年 番期同門祭」

 Vol.03 松丸本舗 限定復活!

 

 

  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。