校長ペアルックも飛び出した!【20th感門コレクション/近大Day2】

2020/09/24(木)13:00
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装いはもてなしだ。
ことばを直接交わせなくとも、まとう着物に気持ちを託す。20周年感門2日目、大阪会場・近大ビブリオシアターも華やいでいた。突破式および特別コーナーにて祝福を届けた3名のファッションを高画質でお届けしよう。

 

 

▼野嶋真帆(44[破]師範/バニー注進蔵教室・赤耳ソシラ教室)

夏と秋のあわいに、桔梗柄のアンティーク着物をチョイス。和装を始めたのは、10年まえの風韻講座がきっかけ。小池純代宗匠に「着物なんて巻いてくればいいのよ」と言われ真に受け、いまや自分で着付けるほどに。艷やかな浅葱色に、レースの半襟が涼やか。

 

 

▼小路千広(44[破]師範/ムライ回遊教室・とりかえサンダル教室)

臙脂色のワンピースに、ポインテッドトゥの黒パンプスをコーディネート。耳元と首まわりに輝く大ぶりの真珠は、師範代の涙か。着こなしのポイントは「楽かどうか」。大丸梅田店・ソフールにて購入。

 

 

▼山田細香(2日目司会・41[破]B面方眼教室師範代)

手持ちの服はつねに10着、すべてがヨウジヤマモト。祖母から譲り受けたヨウジを、会社にもコンビニにも着ていく。この日は、新調した20-21秋冬最新コレクションより。ソロトーク「千夜千冊の秘密」にて松岡校長が着用したワイドパンツのレディースモデル。

※証拠写真はこちら:セイゴオちゃんねる 「8・28オンライン講演『千夜千冊の秘密』の秘密(メイキング篇/下)」

 

 

▼番外編:木藤良沢

通路で撮るか、本棚を背景にするか。はたまた立ち位置、光の具合は。「もう半歩右」「いや、左」と、写真スタジオで撮るかのような微調整。木藤は言葉少なにレンズを覗く。ゆうに30分、静寂の図書館にカシャリカシャリと鳴り響く。

 

(写真:木藤良沢)

 

  • 梅澤奈央

    編集的先達:平松洋子。ライティングよし、コミュニケーションよし、そして勇み足気味の突破力よし。イシスでも一二を争う負けん気の強さとしつこさで、講座のプロセスをメディア化するという開校以来20年手つかずだった難行を果たす。校長松岡正剛に「イシス初のジャーナリスト」と評された。
    イシス編集学校メルマガ「編集ウメ子」配信中。

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。