ISIS 20周年師範代リレー[第2期 川崎隆章 一字一句うちこんだお題]

2020/06/21(日)19:27
img CASTedit

 2000年に産声をあげたネットの学校[イシス編集学校]は、2020年6月1日に20周年を迎えた。現在開講中の第45期の師範代まで、1期ずつ数珠つなぎにしながら、20年のクロニクルを紹介する。

 


 

 「iモード」サービス契約数が1000万突破。KDDIが発足、ジェイフォンが「写メール」を展開したころ、続く第2期も、1年間のLongプログラムとして開講。当時、編集工学研究所とも様々にコラボレーションしていたラジオ編集作家・デーブ川崎こと、川崎隆章師範代が登板されました。当所はお題ラウンジもまだなく、師範代には印刷物とCD-ROMでお題をお送りしていました。しかし、川崎師範代はCD-ROMの存在に気づかなかった。お題を写経のように、一字一句すべて手入力されていたという熱血エピソードが語りつがれています。北九州に所縁があり、今も九州支所・九天玄氣組で活動してくださっています。

 

>あの日!あの時!千夜千冊!>
●“これこそ編集稽古の原典である”

0138夜:レイモン・クノー『文体練習』

…2000年09月27日


◉予想外ともいうべき師範代の指南力。ほとほと感心。これぞメテク。

0159夜:ジャン=フランソワ・リオタール『こどもたちに語るポストモダン』

…2000年10月27日


◎『知の編集術』冒頭に登場するイシスのセレブリティ

0197夜:米原万里『魔女の1ダース』

…2000年12月22日

 


>師範代これからメッセージ>

崖っ淵の時代が到来しました。情報世界の『動脈と静脈』をイシスで動かしましょう!

 

直立猿人教室 川崎隆章


 

Designed by 穂積晴明

 

【図版引用】

・三宅島空撮画像 from Wikipedia CC-BY3.0

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:20140516%E4%B8%89%E5%AE%85%E5%B3%B6.jpg

・Yoshirō Mori was inaugurated as Prime Minister on April 5, 2000 from Wikipedia CC-BY3.0

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Yoshiro_Mori_20000405.jpg

・Wolfgang Schüssel from Wikipedia CC-BY3.0

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:W_Schuessel7.jpg

 

 

  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

  • ISIS co-mission (イシス編集学校アドバイザリー・ボード)

    イシス・コミッション DO-SAY 2025年6月

    イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]

  • 田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)

    学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]

  • 【多読アレゴリアTV】一倉広美の「イチクラ!」着物をアートでコーデする

    芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]

  • 【タドクラ通信(25春)】「私の本棚」、続々誕生中!

    この春オープンした「多読ジムClassic(25春)」も、数日のアディショナルタイムを経て、5月28日に今シーズンを無事に終了しました。3つのトレーニングお題を一挙出題! という初の試みのなか、好きなお題から、自由に行っ […]

  • 水無月

    イシスDO-SAY 2025年6月

    イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。   6月のDo-Sayをお届けします。今月はイベントを多数予定していますよ!そして、イシス編集学校初のクラブ活動 […]

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。