物語講座締切迫る。誰か私にかかってこんかい!

2019/10/02(水)10:00
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 誰か私にかかってこんかい! と言ったわけではない。しかし、彼女の闘志は燃えたぎっているはずだ。

 

 イシス編集学校に携わった者であれば、誰もが知る師範・大音美弥子がいよいよ物語講座を学衆として受講する。師範代、師範として数えられないほど後進に影響を与えてきた師範。離のOBからなる共読、声文会を本楼で立ち上げた活動家。『千夜千冊エディション』の編集校正にも携わり、来年1月開講予定の多読ジムではプログラム開発の先頭を走っている大音。唯一受講経験がなかった物語講座で、講座受講のグランドスラムが達成する。多読ジムが本格的に走り出したら、講座リーダーとなり、いつ受講できるかわからない。15年ぶりの学衆として物語講座に賭ける思いは熱い。 

 

 その熱波に呼応したのか、現在退院前の離からは三津田恵子師範代(花伝所 三津田知子花目付の姉)、政近玲子師範代(息子は花伝所放伝の政近岳)も早々と物語講座を申し込んでいる。物語講座といえば、4ヶ月で5本の物語を書き上げ、リプレセンテーションを競う。イシスきってのガチンコ稽古を楽しみたいなら物語講座を受講するのが一番だ。秋の編集セメントマッチ。開講まで一週間を切った。

 

 物語講座は10月7日開講。[遊]講座詳細はこちら

 

 

  • 吉村堅樹

    僧侶で神父。塾講師でスナックホスト。ガードマンで映画助監督。介護ヘルパーでゲームデバッガー。節操ない転職の果て辿り着いた編集学校。揺らぐことないイシス愛が買われて、2012年から林頭に。

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。