【連載】ETS群島キャスト10「セレンディップな体験がしたい」柳田春子さん(福島)

2019/10/13(日)13:00
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【Q.受講のきっかけは?】

 編集学校は[守][破]を受講しました。編集稽古や知的な体験を通して、読書は本を読むだけでない、「生きた現代史を構築する」作業であると感じておりました。

 

 松岡正剛先生の知の編集は、様々な本を組み立て「それぞれの知の歴史」を再構築する取り組みであると思います。編集は偶然に満ちた気づきでもありました。今回、「セレンディピティ」な体験をリアルでしたく参加しました。

 

【Q.エディットツアーを通じて得たこと、学んだこと、新しい発見はありましたか?】

 普段の生活では、お会いすることもない参加者のみなさんとの出会いから「セレンディピティ」と知の融合があり、楽しく時間をすごせました。

 

 とくに、目次から連想を広げ、それで本の内容を紹介するコーナーが、面白かったです。参加者と本との出会いがありました。

 

【Q.今後にどう活かしたいですか?】

 編集学校のコースを受講してからかなり時間が経過しました。また、時間があれば、硬くなった「脳みそ」を柔らかくするために

編集講座を受講したくなりました。その時は、松岡先生、皆様、宜しくご指導をお願いいたします。

  • 鈴木康代

    編集的先達:網野善彦。マイクを両手でもってふくしま訛りで語るメッセージは編集の確信をとらえ、誰もの胸を打つ。二代目守学匠としていまやイシスの顔。野望は「続3.11を読む」の編集。

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。