43[守]先達文庫 第70回感門之盟

2019/09/07(土)15:34
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 第70回感門之盟で43[守]の師範代に授与された先達文庫を一挙紹介。

 

 「見た目はシャイだけど書くと大胆恋心」「9回裏満塁ツーアウトの場面でホームラン5本」「仙台のお天気お姉さん」など、康代学匠が全18教室の師範代を見立てる巧みな一言コメントを添えて、本を手渡した。

 

辻井貴之師範代 『祈りの海』グレッグ・イーガン

吉居奈々師範代『星の文学館』和田博文

中村晃子師範代『生きるとは、自分の物語をつくること』小川洋子 河合隼雄

岡本悟師範代『日出ずる国の工場』村上春樹 安西水丸

高橋亜由美師範代『ピエタ』大島真寿美

佐藤悦子師範代『星の文人 野尻抱影伝』石田五郎

阿久津健師範代『孤独の発明』ポール・オースター

菅野祥子師範代『平泉の世紀』高橋富雄

西由江師範代『スペインの民話集』エスピノーサ

福澤美穂子師範代『日本語が滅びるとき』水村美苗

土井良介師範代『奇跡の脳』ジル・ボルト・テイラー

阿曽祐子師範代『もし、日本という国がなかったら』ロジャー・パルバース

新井陽大師範代『ビヨンド・エンジン』最相葉月

田邊美智代師範代『歌おう、感電するほどの喜びを!』レイ・ブラッドベリ

牛山恵子師範代『きもの草子』田中優子

岩野範昭師範代『世界の根源 先史絵画・神話・記号』アンドレ・ルロワ=グーラン

野曾原誉枝師範代『味覚日乗』辰巳芳子

森下哲郎師範代『第3のチンパンジー』ジャレド・ダイヤモンド

 

 

  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

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コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。