この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

イシス編集学校のみなさんにはもうおなじみのPodcast番組「ほんのれんラジオ」発のリアル限定イベントを、なんと本楼にて開催します
ほんのれん編集部では、5月号のテーマ「カラダ、つかえてる?ーAI時代の身体」に向けた、公開勉強会を開催することにしました。日時は、2025年4月13日(日)15-18時です。
普段は編集部内でZOOM勉強会をしていますが、今回のテーマは「身体」ということで、自分達も体を動かしながら対話しよう! せっかくなのでイシスの方々やリスナーさんにも参加してもらおう!ということになりました。
場所は、ほんのれん編集部がラジオ収録をしている編集工学研究所1階ブックサロン「本楼」。
普段は公開していない2万冊の本に囲まれた空間で、特別に練られた身体ワークショップを行うという、超贅沢な機会です。
講師は、渡辺恒久さん(イシス編集学校「守」コース番匠/身体教育研究所)。
ほんのれんラジオ「疲れてちゃダメですか?」のゲスト回でも、私たちが忘れてしまった「本来の身体の使い方」を惜しみなく伝授くださいました。
今回は、恒久番匠に無理を言って、守のお題と組み合わせつつ、身体で「編集の型」を学びます。「たくさんのわたし」ならぬ、「たくさんのカラダ」です。
ほんのれん5月号の問い「カラダ、つかえてる?ーAI時代の身体」では、ふだん使っていないカラダセンサーに気づき、身体観をアップデートすることを目指します。
オイゲン・ヘリゲル『弓と禅』をベースに稽古を考えます。読んでからお越しいただけると、稽古が何倍にも深まるかもしれません。
松岡正剛の千夜千冊1791夜にも掲載されていますのでぜひご覧ください。
時間はたっぷり3時間。身体ワークショップと対話の時間を半々で取る予定です。
参加費1000円。貴重な機会ですので、お気軽にお立ち寄りください。
家族連れ、友達連れも大歓迎!みなさんとお会いできるのを、楽しみにしています。
※ほんのれん編集部からは、ニレヨーコ・おじーが参加します。
お申し込みはこちらから:
https://honnorenradio0413.peatix.com/view
ほんのれん編集部
編集工学研究所×丸善雄松堂が提供する一畳ライブラリー「ほんのれん」の選書やメディア制作を手掛けるメンバー。関西弁で跳ねるデザイン知カンガルー・仁禮洋子(ニレヨーコ)、小鳥の風貌ながら知的猛禽類な山本春奈(はるにゃ)、昭和レトロを愛する果敢なコンパイル亀・尾島可奈子(おじー)、2倍速で情報収集する雑読チーター・梅澤奈央(ウメコ)ほか。ほんのれんラジオは毎週水曜更新中。ほんのれん編集部公式noteにこれまでのアーカイブを蓄積してます。https://note.com/honnoren/
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。