【2/16開催★ISIS FESTA】田中優子の江戸・蔦重の編集力

2025/02/04(火)19:10
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 カンカンカーンと半鐘を打ち鳴らしていたかと思えば、吉原のために奔走する。2025年の大河ドラマ『べらぼう』の主人公は蔦重こと蔦屋重三郎。第1回の放送以降、このドラマが気になってしょうがない、そんな人も少なくないでしょう。蔦重の男前な行動力、花魁・花の井の艶やかさと聡明さ、並んで描かれる女郎たちの窮状や版元たちの欲望渦巻く駆け引きも、話題に火をつけています。
 そしてテレビを離れて書店に向かえば、平台も文庫や新書コーナーも「蔦重本」で大賑わい。江戸のメディア王、江戸文化の仕掛け人、江戸のエンタメプロデューサー等々、蔦重と江戸文化は切っても切れねえ関係であることは言わずもがなでございましょう。
   
 さて「江戸文化」とまるっと一口に言いますが、明治元年から今年令和7年までがたったの157年間なのに対して、江戸時代は265年間とまさにべらぼうに長い。これほどの長きにわたり、後に「パクス・トクガワーナ」と称された平和な時代の<地>があったことを考えれば、<図>となる「江戸文化」にいかなる変遷があったのか、いかほどの多彩多才が表出したのか、知りたくなるのも当然じゃぁござんせんか!

 というわけで、2月16日開催のISIS FESTAでは、「多読アレゴリア」のクラブのひとつ【EDO風狂連】の宗風もつとめる田中優子・イシス編集学校学長が、自身もお気に入りの『アートジャパネスク』(講談社)をベースに、自著『蔦屋重三郎 江戸を編集した男』(文春新書)も巡りながら、江戸文化と編集について語ります。
 
 リアルとオンラインのハイブリッド開催です。いまこそ知りたい江戸と蔦重、その編集力を存分に味わい、江戸文化を学ぶことができるISIS FESTAにぜひご参加ください。

 


ISIS FESTA<田中優子の江戸・蔦重の編集力>


■日時:2025年2月16日(日)14:00-16:00

■会場:リアル参加 …イシス館・本楼(東京都世田谷区赤堤2-15-3)
    オンライン参加…Zoom(URLをお送りいたします)

■定員:リアル参加…15名

■対象:どなたでもご参加いただけます

■参加費:リアル参加  …3,300円(税込)
     オンライン参加…2,200円(税込)

■申込締切:2025年2月14日(金)

■講師:田中優子
   (イシス編集学校学長/多読アレゴリア【EDO風狂連】宗風)

■お申し込みはこちらから→編集工学研究所SHOP

 

 

 

  • EDO風狂連

    【EDO風狂連】は、江戸の文化を「読む」「書く」「遊ぶ」連です。江戸以前の文化を本歌取りした江戸文化をまるごと受け止め、江戸から日本の方法を学ぶ。目指すは「一人前の江戸人」です。

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。