45[守]の今 前代未聞の速修コースで起こっていること

2020/04/29(水)15:45
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 45[守]では、15週間でカリキュラムを完了する「速修プラン」を設ける。5月4日の開講日から13日まで、毎日の出題がされることになる。ゴールデンウィークを編集稽古漬けにするという、初めての試みだ。

 

 当然、師範代にとっても過酷な日程となる。
 名乗りを上げたのは、岡本尚(「ざこば太郎教室」)と宮原由紀(「やわらスパイラル教室」)であった。キャリア、実力とも十分な再登板組だ。

 

 だが、時勢は編集稽古を必要としている。二教室では間に合わないほど申し込みが入り、急きょ一教室を増設することとなる。では、師範代としてふさわしい人材とはだれか。白羽の矢が立ったのは吉井優子。「困ったときの吉井頼み」が発動した。[守]学匠の鈴木康代は「直近の守の動向を知っており、編集体力もある」と吉井を評す。

 

 現在、吉井は松岡校長の教室ネーミングを待ちながら、スタンバイに入っている。

 

 45[守]は二百名以上の学衆をむかえることになった。
「コロナの影響もあると思いますが、編集工学がブレイクする前触れのなにかが起きているようにも思う」と、鈴木[守]学匠は述べている。

  • 井ノ上シーザー

    編集的先達:グレゴリー・ベイトソン。湿度120%のDUSTライター。どんな些細なネタも、シーザーの熱視線で下世話なゴシップに仕立て上げる力量の持主。イシスの異端者もいまや未知奥連若頭、守番匠を担う。

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。