45[守]師範代 佐土原太志が起こした集団絶句

2020/04/19(日)18:49
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 2020年4月18日21時、ZOOMで45[守]宮川大輔師範チームのミーティングが開催された。

 

 宮川大輔(45[守]師範)と、三國紹恵(45[守]「反転アーク教室」師範代)、佐土原太志(45[守]「優作うつる教室」師範代)に加え、学林局長の佐々木千佳、花伝所長の田中晶子、[守]学匠の鈴木康代も参加。二日後の開講を見すえ、コンディションを万全にしようとするイシスの本気がうかがえる。

 

 宮川は、指南と教室運営について両師範代へレクチャーをする。それは指南技術から体調管理にまで、自身の経験を身ぶりを使って丁寧に伝えた。新進気鋭の宮川の師範ぶりである。

 

  (師範代に語りかける気鋭・宮川師範)

 

 だが、佐土原の言葉に場の空気は変わった。
 「朝と昼はご飯を食べません。食事は、夕食のみです」。

 絶句する宮川師範と三國師範代。師範代ロールは四ケ月に及ぶハードな体験であるというのに。

 

 同時に笑みを浮かべる佐々木局長と田中所長と鈴木[守]学匠。尋常ならざることが起こると、イシスの大御所たちの表情はアルカイックになる。
 鈴木学匠がつぶやく。「修行僧みたい…」。

 

  (ネット越しの佐土原師範代)

 

 風貌といい、鋭い目つきといい、伸びている背筋といい、佐土原は修行僧っぽい。そうなると、背景にある本は経典に見えてもくる。

 教室名は『太陽にほえろ』でチンピラに撃たれて殉職した松田優作にあやかっているのだが、延暦寺の僧といった見立ても似合う。

 

 この日、本業が多忙の佐土原は睡眠時間を確保していなかった。だが、頭は冴えに冴えていたという。


 佐土原は「たくさんのらしさ」をかかえながら、45[守]開講の時を待っている。

  • 井ノ上シーザー

    編集的先達:グレゴリー・ベイトソン。湿度120%のDUSTライター。どんな些細なネタも、シーザーの熱視線で下世話なゴシップに仕立て上げる力量の持主。イシスの異端者もいまや未知奥連若頭、守番匠を担う。

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。