【ほんのれんラジオ:旅03】『旅行の世界史』で知る、歴史を変えた旅人がすごかった。三蔵法師は不法出国、マルコポーロはインフルエンサー!?

2024/07/21(日)18:08
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本をきっかけに、問いを深める。ゆるくカジュアルに、世界知と遊ぶ。
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2024年7月のテーマは「なぜ旅をするのか」です。私たちの旅といえば、車に、新幹線に、飛行機に。座っていても移動できる乗り物ばかりですが、そんなのきっとごく最近の話。天竺まで経典を取りに行った玄奘や、黄金の国ジパングを紹介したマルコポーロはいったいどんな旅をしていたのでしょう? なぜ、チャールズ・リンドバーグは、死の危険をおかしてまで、太平洋を飛行機で横断しようと思ったのでしょう?

森貴史さんによる『旅行の世界史―人類はどのように旅をしてきたのか』を片手に、人類の旅の変化を見ていきます。

 

 

▼エピソード

『旅行の世界史』から人類の旅を振り返る/【古代】帰ってきただけで英雄!/「西遊記」の主人公玄奘/27歳で不法出国/片道3年、凍死、盗賊、転覆…/人生の3分の1が旅暮らし・アレクサンドロス大王/【中世】おみやげ屋が活版印刷の父に!?グーテンベルクの驚きの出自/職人がネットワーカー/宿屋の亭主は悪いヤツ!?/冒険者爆誕『東方見聞録』のマルコポーロ/「見てきたことの半分も書いてない」/【近代】1818年、tourismの誕生/自然は征服するものに/激しめの旅人:アルピニスト/ジョージ・マロリー「そこに山があるから」/世界初の旅行代理店:トマス・クック/労働者が消費者に/明治5年、日本の牛肉食べたらしい/引率の先生がトマス・ホッブズ&アダム・スミス/タイタニック号・オリエンタル/ナチスが買わせた片道切符/【現代】人類はついに空を手に入れた/チャールズ・リンドバーグ/なぜ太平洋を横断した?/黒幕はホテル王/宇宙にむかうイーロン・マスク/幻想的で実用的な絵本『未知なる冒険の書』/トゥクトゥクでボラれ、宝石店につれこまれたはるにゃ

 

出演:ほんのれん編集部 ニレヨーコ、はるにゃ、おじー、ウメ子

 

▼登場した本

『旅行の世界史─人類はどのように旅をしてきたのか』森貴史(著)星海社 2023

『未知なる冒険の書 自然に学び、地球で遊ぶ 336の知恵 』名もなき冒険家(著)トゥーヴァージンズ

 

 

▼「なぜ旅をするのか?」を考える「ほんのれん」旬感本はこちらの5冊!

『旅行の世界史─人類はどのように旅をしてきたのか』森貴史(著)星海社 2023
『弱いつながり─検索ワードを探す旅』東浩紀(著)幻冬舎文庫 2016
『ビジュアルアトラス 辺境見聞録─世界の果てを見てみたい』ブルーノ・レゲ(著) 清水玲奈(訳)日経ナショナルジオグラフィック 2024
『ウォークス─歩くことの精神史 』レベッカ・ソルニット(著) 東辻賢治郎(訳)左右社 2017
『 旅する地球の生き物たち ヒト・動植物の移動史で読み解く遺伝・経済・多様性』ソニア・シャー(著) 夏野徹也(訳)築地書館 2022

▲旬感ノートより

 

 

 

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  • ほんのれん編集部

    編集工学研究所×丸善雄松堂が提供する一畳ライブラリー「ほんのれん」の選書やメディア制作を手掛けるメンバー。関西弁で跳ねるデザイン知カンガルー・仁禮洋子(ニレヨーコ)、小鳥の風貌ながら知的猛禽類な山本春奈(はるにゃ)、昭和レトロを愛する果敢なコンパイル亀・尾島可奈子(おじー)、2倍速で情報収集する雑読チーター・梅澤奈央(ウメコ)ほか。ほんのれんラジオは毎週水曜更新中。ほんのれん編集部公式noteにこれまでのアーカイブを蓄積してます。https://note.com/honnoren/

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。