この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

2000年に開校したイシス編集学校は今年で25周年を迎えます。25周年を祝して、第84回感門之盟は9月14日(土)、15日(日)の2日間に渡り、外会場での開催(通称:大感門)になります。
イシス編集学校では開校以来、講座修了ごとに学びを共にした者同士が一堂に会してきました。校長松岡正剛はじめ師範陣も学衆も場を共にして編集を楽しむユニークなこの集いが、「感門之盟(かんもんのめい)」と名付けられたのは、王羲之の蘭亭の会が由来となっています。
今回はイシス編集学校にとっての大きな節目として、今期の講座を修了した方だけでなく、これまでに編集学校で学んだ方とともにこの25周年をお祝いしたいと、本楼を飛び出して感門之盟を開催することにいたしました。
なぜ大感門なのか、なぜ外会場なのか、いったいどんな仕掛けがあるのか、久しぶりの方でも楽しめるのか。2日間の楽しみ方は第二報、第三報でお伝えします。
■イシス編集学校 第84回感門之盟
開催日:2024年9月14日(土)・15日(日)
※開催時間は12時前後を予定しています。
会場 :東京都品川区 netone valley(ネットワンシステムズ イノベーションセンター)
最寄駅 東京モノレール「大井競馬場前駅」徒歩2分
※今回はオンライン配信はありません。
◎第84回感門之盟だけのお知らせ
◾️2日間とも参加いただけます。プログラムだけでなく、会場各所で楽しんでいただけるよう企画していますので存分にお楽しみください!過去期の方も同窓会のように集まれる計画もしています。
◾️今回はオンライン配信はありません。ただし、後日映像共有もいたしますのでご安心ください。
◾️小学生までのお子様は無料で参加いただけます。会場にはスペースがたっぷりあります。お子さまが泣いた場合に少し席を外して…ということも可能です。
今期受講中の方も、過去に受講した方も、どなたもが楽しめ、交流でき、寿ぎ、寿がれる感門之盟を企画しています。一同介してこの25周年をお祝いしましょう。時間や感門之盟タイトルなどについては、続報をお待ちください。
▼前回の感門之盟の様子は遊刊エディストでご覧ください。
【第83回感門之盟】「エディット・タイド」Day1 公開記事総覧
https://eel-dev.sakura.ne.jp/list/kanmon83_day1_matome/
【第83回感門之盟】「エディット・タイド」Day2 公開記事総覧
https://eel-dev.sakura.ne.jp/list/kanmon83_day2_matome/
【第83回感門之盟】「エディット・タイド」Day3 公開記事総覧
https://eel-dev.sakura.ne.jp/list/kanmon83_day3_matome/
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
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コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。