この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

松岡正剛が校長をつとめるイシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。2024年5月の行事をまとめて一挙ご案内いたします。
●まだ間に合う!年に2回しか開催されない編集学校の基本コース[守]春学期がスタートします。お申し込みをご検討中の方はぜひお急ぎください。
●4月にはイシス編集学校のアドバイザリーボード「ISIS co-mission」がスタートしました。ご覧になりましたか。メンバーによる[守]の特別講義も、楽しみですね。
では、今月も皆さんとともに、アレコレDOしてSAYしていきます。
(今月のカバー写真は、5月のアイテム「こいのぼり」)
2024年5月11日(土)第41期花伝所入伝式
編集コーチ養成コースISIS花伝所では、道場で師範の指導を受けながら、編集力を身につけるための5つのMを徹底的に鍛錬する。開講日には全員が集う入伝式が行われる。
▶ 関連情報 松岡正剛が語る「師範代になるための5つの条件」(40[花]入伝式)
▶ 関連情報 40[花]入伝式「物学条々」~塗師の入伝生・漆椀の道場五箇条
▶ 関連情報 ◎速報◎場で創発を起こす【40[花]入伝式・田中所長メッセージ】
2024年5月12日(日) ISIS FESTA スペシャル『情報の歴史21』を読む 佐藤良明編
驚異の世界同時年表『情報の歴史21』の読み方を知識人が次々語るトークシリーズ。今回は、佐藤良明さんが登場です。東京大学名誉教授、ポップカルチャー研究者。ハイパーエディティングプラットフォーム[AIDA]Season4では、松岡正剛・落合陽一氏との鼎談が記憶に新しい方も多いでしょうか。プレスリー、ビートルズ、ボブ・ディラン…。青春に刻まれたポップスを胸に、情報の歴史21を手に、ご参加下さい。
▶関連記事 プレスリー、ビートルズ、ボブ・ディラン。どんな「時代」がロックを生み、ポップスをつくったか?「『情報の歴史21』を読む 佐藤良明編」5月12日(日)開催!
お申し込みはこちらから
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■日時:2024年5月12日(日) 14:00〜16:30
■参加費
リアル参加4,000円(税込4,400円)
オンライン3,000円(税込3,300円)
■会場
リアル参加:本楼(世田谷区豪徳寺)
オンライン参加:お申し込みの方にZOOM アクセスをお送りします。
※リアル参加もしくはオンライン参加のどちらかをご選択いただけます。
■定員:リアル参加につきましては先着20名となります。
■参加資格:どなたでもご参加いただけます。
■参加特典:お申込者限定のアーカイブ動画あり(視聴期間:1カ月程度)
■申込締切日:2024年5月11日(土) 12:00まで
■お問い合わせ:front_es@eel.co.jp
2024年5月13日(月) 第53期[守]開講
基本コース[守]が開講。情報編集にまつわる38の型を学ぶ4か月をお楽しみください。
▶関連情報 このフライヤーを目印に、集え53[守]vol.1
▶関連情報 このフライヤーを目印に、集え53[守]vol.2
▶関連情報 このフライヤーを目印に、集え53[守]vol.3
▶関連情報 守破離まるわかり ー イシス編集学校コースマップ 林頭吉村の編集解説Vol.06
▶関連情報 <速報>春の「不足」を編集する方法【51守伝習座 学匠・律師メッセージ】
★まだ間に合う!!お申込みはこちらから
2024年5月18日(土)第十六季[離] 別当会議
3月30日にスタートした第十六季[離]の指導人たちが集まり、別当会議が行われる。
▶関連記事 摩耗する世界へ知の一燈を【十五季[離]開院】
2024年5月26日(日) 多読ジムSeason18 修了
[多読ジム]は、1シーズン(11週間)に3つのプログラムで構成される継続型コース。Season18が修了、次回Season19は6月からのスタート。ストレッチのように軽くトレーニングすることも、自分の力に合わせて負荷をかけていくこともできるようにプログラムは設計されている。
Season19お申し込みはこちらから
▶関連記事 【多読告知★season19】宇多田ヒカルのベストアルバムのタイトルとは?
2024年5月26日(日) 日本哲学シリーズ輪読座「『太平記』を読む」 第2輪
図解で古典を読み解く輪読座は、4月から新シーズンが始まった。今回のテーマは『太平記』。第2回目は、鎌倉幕府滅亡に迫る。
詳細・お申込はこちらから
▶関連記事 <速報>講座始動レポート【輪読座「『太平記』を読む」第一輪】
前回までの輪読座情報もご参照ください
▶関連記事 綾と倭文の織りなす言霊の妙 【輪読座】「富士谷御杖の言霊を読む」第五輪
▶関連記事 ◎速報◎「言霊読み」をせよ 【輪読座】「富士谷御杖の言霊を読む」第四輪
▶関連記事 八十の衢に揺れる言霊 【輪読座】「富士谷御杖の言霊を読む」第三輪
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▶関連記事 御杖の「言霊」と日本語の成り立ち【輪読座「富士谷御杖の言霊を読む」第一輪】
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▶関連記事 今こそ、あたらしいコトバが必要だ。「『情報の歴史21』を読む」第12弾「安田登編」4月12日(金)開催!
過去のDO-SAY
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]
【多読アレゴリアTV】一倉広美の「イチクラ!」着物をアートでコーデする
芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]
この春オープンした「多読ジムClassic(25春)」も、数日のアディショナルタイムを経て、5月28日に今シーズンを無事に終了しました。3つのトレーニングお題を一挙出題! という初の試みのなか、好きなお題から、自由に行っ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 6月のDo-Sayをお届けします。今月はイベントを多数予定していますよ!そして、イシス編集学校初のクラブ活動 […]
コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。