【ほんのれんラジオ:おとな03】ラッコもガゼルも炎上しがち!? 生き物にもある「若気の至り」と「大人への旅路」

2024/04/25(木)09:03
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本をきっかけに、問いを深める。ゆるくカジュアルに、世界知と遊ぶ。
「ほんのれんラジオ」の最新シリーズが公開されました!

 

2024年4月のテーマは、「大人」ってなんだ?

 

「大人」になるのは、難しい。どうやらそれは、動物の世界でも同じようです。人間の若者は、大人になる過程で不適切なことをやらかして、たびたび炎上してしまいますが、若者ラッコも若者ガゼル、古代生物ティクタアリクも炎上傾向があるらしい?! 動物にも人間にも共通する「若気の至り」を考えます。

 

 

▼エピソード

ハラリ絶賛!地球上の若者のすべてがわかる『WILDHOOD 野生の青年期』/若者は自分探しして、大人は他者の世話をするもの?/エリクソンの8段階に違和感byニレ/アイデンティティって確立するものなの?/江戸とアバター/大人になるための4つのスキル/4つのSとは/アルプス山脈を越えろ!オオカミのスラウツくんの大冒険/若者は移動する?!イソギンチャクの子どもは移動するのが仕事/親殺し/若者ガゼルはなぜ、捕食者チーターに近づくのか/陸のパイオニア!ティクタアリク/なぜ、ティクタアリクは海を出て、陸にあがったのか/弱いからこそ危険ゾーンにおいやられる/弱いがうなぎが陸にのぼる/若者はハングリー(物理的に)/自然界のStay hungry, stay foolish/ジャンクフードを好むのは動物も同じ/食べ物ランク:シカ>キツネ>ラット/足りないものがあるから出遊できる/ラッコも炎上?!/若者性って大事じゃね?/若者をやりつつ、大人を始める/大人ほど多重人格 by内田樹・鷲田清一/

 

出演:ほんのれん編集部 ニレヨーコ、ウメコ、はるにゃ

※大雨の日に収録したので、雨の音がたっぷり入っています!ホワイトノイズとしてぜひお楽しみください。

 

▼紹介したゲスト本

『生き物が大人になるまで』稲垣栄洋(著) 大和書房 2020

『WILDHOOD(ワイルドフッド) 野生の青年期——人間も動物も波乱を乗り越えおとなになる』バーバラ・N・ホロウィッツ(著), キャスリン・バウアーズ(著), 土屋晶子(訳) 白揚社 2021

『大人になることの難しさ』河合隼雄 (著), 河合俊雄 (編集) 岩波書店 2014

『「若者」をやめて、「大人」を始める─「成熟困難時代」をどう生きるか? 』熊代亨(著) イースト・プレス 2018

『江戸とアバター 私たちの内なるダイバーシティ』田中優子, 池上英子(著)朝日新聞出版 2020

 

 

 

\ 耳より情報 /

 

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  • ほんのれん編集部

    編集工学研究所×丸善雄松堂が提供する一畳ライブラリー「ほんのれん」の選書やメディア制作を手掛けるメンバー。関西弁で跳ねるデザイン知カンガルー・仁禮洋子(ニレヨーコ)、小鳥の風貌ながら知的猛禽類な山本春奈(はるにゃ)、昭和レトロを愛する果敢なコンパイル亀・尾島可奈子(おじー)、2倍速で情報収集する雑読チーター・梅澤奈央(ウメコ)ほか。ほんのれんラジオは毎週水曜更新中。ほんのれん編集部公式noteにこれまでのアーカイブを蓄積してます。https://note.com/honnoren/

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。