この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

松岡正剛が校長をつとめるイシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。2024年4月の行事をまとめて一挙ご案内いたします。
編集の春到来、フレッシュな気持ちで今月も皆さんとともに、アレコレDOしてSAYしていきます。
(今月のカバー写真は、4月のアイテム「ランドセル」)
2024年4月2日(火)本楼エディットツアー
2万冊の蔵書を誇るイシス編集学校のブックサロン”本楼”を一般公開し、ワークショップを開催。ナビゲーターは、イシス編集学校の小椋加奈子師範代。どなたでもお楽しみいただける内容です。
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2024年4月6日(土) 53[守]伝習座、52[破]伝習座 開催
当期の指導陣が集合して行う研鑽の機会である伝習座が行われる。
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2024年4月7日(日) スペシャルエディットツアー「歴史は編集できる!イシス式クロニクル編集ワーク ~『情報の歴史21』を遊ぶ~」
今回の本楼エディットツアー特別編では『情報の歴史21』と遊びながら、クロニクルを使った編集ワークショップを開催。ナビゲーターは、爽やかな進行と親しみやすさに定評がある若き棟梁、橋本英人(編集工学研究所)が担当。サポート役には中高で世界史を教えてきた”バニー蔵之助”の愛称でおなじみの[破]師範。
▶ 関連記事 【4/7(日)本楼開催】歴史は編集できる!イシス式クロニクル編集ワーク~『情報の歴史21』を遊ぶ~
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2024年4月11日(月)子供編集学校「プランニングフィールド 2024春夏」、申し込み締め切り日
編集術を子供に向けて応用する「子ども編集学校」に関心あるメンバーが集い、ワークショップやZINEの制作を通じて、子ども編集学校を実験・実践する場、プランニングフィールド。2024春夏活動に参加されたい方はお申し込みをお待ちしています。
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▶ 関連記事 イドバタイムズissue.28 テーマは「こくご」!ZINE『あそぼん』2号発売中!
2024年4月12日(金) ISIS FESTA スペシャル『情報の歴史21』を読む 12弾 安田登編
驚異の世界同時年表『情報の歴史21』の読み方を知識人が次々語るトークシリーズ。今回は、研究・執筆業にも積極的に取り組まれており著作も多数、下掛宝生流能楽師のワキ方として活躍する安田登さんが登場。
▶関連記事 今こそ、あたらしいコトバが必要だ。「『情報の歴史21』を読む」第12弾「安田登編」4月12日(金)開催!
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■日時:2024年4月12日(金) 19:30~22:00
■参加費:リアル参加4,000円(税込4,400円
オンライン3,000円(税込3,300円)
■会場:リアル参加:本楼(世田谷区豪徳寺)
オンライン参加:お申し込みの方にZOOM アクセスをお送りします。
※リアル参加もしくはオンライン参加のどちらかをご選択いただけます。>
<■定員:リアル参加につきましては先着20名となります。
<■参加資格:どなたでもご参加いただけます。
■申込締切日:2024年4月11日(木) 12:00まで
2024年4月14日(日) スペシャルエディットツアー「情報の海を発想跳び! ~イメージからマネージへイシス秘伝の連想術」
[守]師範陣のエディットツアーが開催される。情報が氾濫する時代、情報の多様性に着目し、固定化された見方からやわらかな見方へ、発想力を磨く編集術を体験するツアー。ナビゲートは、相部礼子師範、北條玲子師範。
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2024年4月16日(火) 共読onlineワークショップ開催
1冊の書物をたった60分間で読む目次読書法を知り、濃密な読書を践できるワークショップが開催される。ナビゲーターは、多読ジム冊師の重廣竜之さん。(Zoom開催)
お申し込みはこちら
▶ 関連記事 【萌ゆる読書体験!】4/16(火)19時30分~ 共読online目次読書ワークショップ開催!
2024年4月18日(木) オンライン学校説明会
イシス編集学校の学校説明会を開催。ナビゲーターは石黒好美師範。編集術を簡単にご体験いただくほか、受講方法のご説明や、受講にあたって気になることなど個別のご質問にも対応。
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2024年4月22日(月) 第52期[破]、開講
応用コース[破]が開講日を迎えます。
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2024年4月27日(土) オンライン学校説明会
イシス編集学校の学校説明会を開催。ナビゲーターは長島順子師範代。編集術を簡単にご体験いただくほか、受講方法のご説明や、受講にあたって気になることなど個別のご質問にも対応。
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2024年4月28日(日) 第53期[守] 応募締め切り日
5月13日からの基本コース開講に先立ち、4月28日が応募締め切り、入門日が4月30日となっている。お申し込みはお急ぎください。
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2024年4月28日(日) 輪読座 新コースがスタート
図解で古典を読み解く輪読座は、新シーズンを迎える。次回のテーマは『太平記』。
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過去のDO-SAY
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]
【多読アレゴリアTV】一倉広美の「イチクラ!」着物をアートでコーデする
芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]
この春オープンした「多読ジムClassic(25春)」も、数日のアディショナルタイムを経て、5月28日に今シーズンを無事に終了しました。3つのトレーニングお題を一挙出題! という初の試みのなか、好きなお題から、自由に行っ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 6月のDo-Sayをお届けします。今月はイベントを多数予定していますよ!そして、イシス編集学校初のクラブ活動 […]
コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。