45[守]にいらっしゃ~い!「教室名フライヤー」紹介

2020/03/28(土)16:30
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「45守の募集は、これからみんなでやらないといけないのですが」

 

伝習座のスタートに八田英子律師が発した。

そう。45[守]のお席、まだまだございます!

 

まもなく20周年を迎えるイシス編集学校。節目にあたる時期だからこそ、2020年4月20日から開講する45[守]コースも俄然、力が入る。

45[守]で師範代として編集コーチを担う顔ぶれは、はじめて師範代となる人、師範代経験者、「20周年には駆け付けなくては」と久しぶりに登板をする人と多様だ。

 

一人として同じではない師範代に、キャラクター揃いの指導陣、そして松岡正剛校長も揃った伝習座が現在進行中である

149回目となる伝習座は、新型コロナウイルスの影響で、ほとんどの参加者がオンライン参加となっているが、それぞれの編集熱が画面越しにあふれている。

 

その熱は「教室名フライヤー」にもほとばしる。

 

教室名フライヤーとは、登板予定の師範代がつくる、イシス編集学校を知らない人を入門へ誘うツールであり、師範代にとっては開講に向けたお題でもある。

松岡校長からいただいた自分だけの教室名にあやかりつつ、イシス編集学校の魅力をフライヤーにあらわしていくのだ。

師範代たちは、伝習座で教室名フライヤーをプレゼンし、どのような教室にしていきたいかを語る。

伝習座で情熱、熱狂、熱烈に紹介されたフライヤーからいくつか紹介しよう。

 

 

■福井千裕 師範代(野の字しびれる教室)

ライフワークはパーマカルチャー。「この星に生まれたことに恩返し」と大きな大きな編集に立ち向かおう、と覚悟を胸に師範代登板。

 

 

「フライヤーをつくるときストーリーを考えたんです」

福井師範代がゆっくり話しはじめる。

「ぼく」がある夏の夜に見たのは、たくさんのホタルが飛んでいる姿。数年後、別の野で少年は星空を見上げていた。「ぼくが魅かれていたものはこれだ」。

別様の可能性をひらくイシス編集学校へのあこがれや切実をぼくに託して「しびれる」というメッセージとともにフライヤーにあらわした。

 

 

■中西晶大 師範代(飄々絃々教室)

釣りと登山が大好きなデニムフェチ。世界読書奥義伝13[離]絃燈院の頼れるムードメーカーが満を持しての師範代登板となる。

 

 

「『飄々』は自分で案を出したのですが『絃々』は校長からいただきまして」。

13[離]絃燈院の院名の一部を授けられ緊張の面持ちの中西師範代。教室のふるまいをコンパイルからエデットにつなげようと、ONとOFFのデュアル性をもった教室運営を目指す。

「飄々の中に凛とした瞬間が起きる場にしたい」と語り、中西師範代は緊張を覚悟に置き換えた。

 

 

■若林牧子 師範代(ストールたくさん教室)

食に向き合う仕事をし、[守]では師範経験もある。13[離]を経て、再度師範代にエントリー。心地よい声で実香連でも大活躍する編集マルチプレイヤー。

 

 

「ストールをたくさん持っていて、30枚あるんですが」と、フェチをつかった教室名を手渡された若林師範代。「2020年」という年に「20周年」というメモリアルを迎える編集学校に、そしてイシス愛にあふれ、編集道の南を指し続けてくれた冨澤陽一郎道匠への借りを返したい、と師範代に名乗り出た。

ストールの素材、色、デザイン、巻き方すべてが編集で、ストールというモノに肖り、彩り豊かに学衆(生徒)を翻弄したい。

 

 

さあ、ご覧いただきどうだろうか。「編集」への熱い思いを感じていただけたに違いない。

45[守]には、魅力的な教室がまだまだある。編集現場最前線をのぞいてみたいと疼いたアナタ! ぜひ45[守]の扉を叩くことをお勧めしたい。

 

 

 

  • 衣笠純子

    編集的先達:モーリス・ラヴェル。劇団四季元団員で何を歌ってもミュージカルになる特技の持ち主。折れない編集メンタルと無尽蔵の編集体力、編集工学への使命感の三位一体を備える。オリエンタルな魅力で、なぜかイタリア人に愛される、らしい。

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。