40[花]放伝式 花伝扇・花伝選書授与【83感門】

2024/03/17(日)19:00
img LISTedit
83感門之盟Day 2、今期、初めて花伝所の錬成師範をつとめた4名へ、松岡校長から直々に花伝扇が授与された。
 

◆高本沙耶 錬成師範

 

◆吉田麻子 錬成師範

 

◆中村裕美 錬成師範

 

◆鈴木哲也 錬成師範

 

 

花伝扇を手にする高本沙耶錬成師範と松岡校長

 

◇ ◆ ◇

 

続いて、花伝所で2期以上、師範を担った者に校長松岡がセレクトした花伝選書が贈られた。

 

◆花傳式部 深谷もと佳
◆花目付  林朝恵
      中村麻人
◆花伝師範 岩野範昭
      吉井優子
      蒔田俊介
      平野しのぶ
      嶋本昌子
◆錬成師範 尾島可奈子
      山本ユキ
      梅澤由光
      森本康裕
      古谷奈々

 

今回の花伝選書はこちら。

『ことばと身体』(尼ヶ崎彬 セレクション4)
尼ヶ崎彬、花鳥社
(参考:1089夜『花鳥の使』尼ヶ崎彬)
 

過去には『ヘンな日本美術史』(山口晃、祥伝社)、『事件!』(スラヴォイ・ジジェク、河出書房新社)、『時間の終わりまで』(ブライアン・グリーン、講談社)などが贈呈されてきた。ここで贈られた本は、翌日には入手しにくくなるという現象も起きている。

 

左から林花目付、尾島錬成師範、森本錬成師範、梅澤錬成師範、古谷錬成師範、吉井花伝師範、嶋本花伝師範、蒔田花伝師範、平野花伝師範、中村花目付。平野花伝師範は、次期41花では花目付を務める。

 
 
  • 米田奈穂

    編集的先達:穂村弘。滋賀県長浜出身で、伝統芸能を愛する大学図書館司書。教室名の「あやつり近江」は文楽と郷土からとられた。ワークショップの構成力に持ち前の論理構築力を発揮する。

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。