この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

松岡正剛が校長をつとめるイシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。
みなさんは、 2023年、充実の編集YEARを過ごされましたか。
最後の月、イシス編集学校では、毎年恒例、エディスト編集部メンバーでもある上杉公志師範代&若林牧子師範によるクリスマス・ディナーショーのようなエディットツアーが行われます。そのほかにも、本を楽しむワークショップや、子供と編集で戯れるワークショップなど、さまざまに編集と触れていただく機会をご用意しています。これらを楽しまないと、まだ年は越せませんね!!
では、12月も皆さんとともに、アレコレDOしてSAYしていきます。「イシスDO-SAY」 12月号をどうぞ。
(今月のカバー写真は、12月の季語「冬林檎」)
【2023年12月】
2023年12月2日(土) 第52期[守] 伝習座
当期の指導陣が集合して行う研鑽の機会である伝習座が行われる。
▶関連記事 ありきたりは編集に似合わない【50守伝習座】
2023年12月3日(日) ひらめきアート×ことばワークショップ開催
子ども編集学校の主催で、10:00 – 11:45に、大阪市立こども文化センター(クレオ大阪西)にて開催。
詳細・お申し込みはこちらのイベントページからご覧ください。
2023年 12月5日(火) 本楼エディットツアー(豪徳寺・本楼にて開催)
2万冊の蔵書を誇る編集工学研究所のブックサロン”本楼”を一般公開し、編集ワークショップを開催いたします。どなたでもお楽しみいただける内容ですので、編集についての知識は必要ありません。
お申し込みはこちら
▶ 関連記事 発想と発想のあいだの風景 ─師範エディットツアーレポ─
2023年12月9日、10日(土日) Hyper editing platform[AIDA] Season4 第3講 合宿開催
次世代リーダーの研鑽と共創の場、Season4の第3講が開講。今回は横浜での2日間の合宿型での開催となる。3月までの半年間、合宿を含む全6回のリアルセッションと、イシス編集学校のメソッドを取り入れたオンライン稽古とで構成される。
▶関連情報 過去最多の座衆を迎えHyper-Editing Platform[AIDA]Season4「意識と情報のAIDA」開幕!
▶関連情報 【Archive】[AIDA]が描く「編集的社会像」
2023年12月12日(火) 第16回 共読onlineワークショップ開催
1冊の書物をたった60分間で読む目次読書法を知り、濃密な読書を践できるワークショップが開催される。ナビゲーターは、多読ジム冊師の重廣竜之さん。(Zoom開催)
お申し込みはこちら
▶ 関連記事 【弾ける読書体験!】12/12(火)19時30分~ 共読online目次読書ワークショップ開催!
2023年12月15日(土) 学校説明会(豪徳寺・本楼にて開催)
イシス編集学校の学校説明会を開催。ナビゲーターは阿部幸織師範。内容をご体験いただくほか、受講方法のご説明や、受講にあたって気になることなど個別のご質問にもお答えします。
お申し込みはこちら
▶ 関連記事 【あの本楼で開催】9/2(土)14時〜、イシス編集学校 学校説明会を開催します【無料】
2023年12月16日(土) 物語講座第6綴 蒐譚場
物語講座の会期中、1度だけ一同が介して物語を学ぶ機会、それが蒐譚場(しゅうたんば)。叢衆、師範代、師範が集い、1日をかけて物語を読み、物語を語り、物語を編む格別な1日が開催される。
▶関連情報 三日間の物語 10shot Clip 13[物語]蒐譚場・45[破]46[守]伝習座
2023年12月17日(日) エディットツアー 特別編 ~音楽と編集のクリスマス~(昼の部・夜の部)
作曲家としても活動する、桐朋学園音楽大学作曲科卒業の上杉公志 師範代が、生演奏と共に、編集を体験するエディットツアーを実施。
お申し込みはこちら
▶ 関連記事 X’masエディットディナーショー初開催!オネスティ上杉が奏でる編集WS
2023年12月23日(土) 学校説明会(オンライン)
イシス編集学校の学校説明会を開催。ナビゲーターは古谷奈々師範。内容をご体験いただくほか、受講方法のご説明や、受講にあたって気になることなど個別のご質問にもお答えします。
お申し込みはこちら
▶ 関連記事 クリエイティブ業界でも通用するイシスの「型」とは 10/21(土)学校説明会あります
2023年12月24日(日) 輪読座「富士谷御杖の言霊を読む」
日本言語論シリーズ第一弾として、輪読座が10月からスタート。今期は、「富士谷御杖の言霊を読む」、江戸時代の中期から後期にかけて、本居宣長や賀茂真淵らの学問を摂取しながらも批判し、まったく新しい「言霊論」という見方を展開した知る人ぞ知る異才の国学者だ。
輪読座は1回ずつでも参加が可能。ご参加希望の方はお問い合わせください。
詳細・申込はこちら
▶関連記事 <速報>講座始動レポート【輪読座「富士谷御杖の言霊を読む」第一輪】
▶関連記事 バジラも感極まる梅園の人間学【輪読座 三浦梅園『玄語』を読む 第五輪】
▶関連記事 <特報>図解発表レポート【輪読座「幸田露伴を読む」第四輪】
過去のDO-SAY
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]
【多読アレゴリアTV】一倉広美の「イチクラ!」着物をアートでコーデする
芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]
この春オープンした「多読ジムClassic(25春)」も、数日のアディショナルタイムを経て、5月28日に今シーズンを無事に終了しました。3つのトレーニングお題を一挙出題! という初の試みのなか、好きなお題から、自由に行っ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 6月のDo-Sayをお届けします。今月はイベントを多数予定していますよ!そして、イシス編集学校初のクラブ活動 […]
コメント
1~3件/3件
2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。