この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

毎月公開されるEdist記事は30本以上! Edist 編集部メンバーが厳選した、見逃せない ”今月の推しキジ” をお届けします。
今日はちょっと遅れてのお届けになりました、5月に公開された記事からのイチオシSelectionです。
今月は、「イシス人インタビュー☆イシスのイシツ」の連載をもつ羽根田月香さんが、推しキジPickに初参加してくださいました。羽根田さんは現在「チーム渦」で学衆コラム「ISIS wave」の編集担当もされています。どんな記事をPickしてくだったのでしょうか?!
それでは今月の推しキジ、いってみよぅー!
⦿【多読ジム募集】映画で痛快・物語で爽快 season15・夏
雨がちな季節に「夏」を感じるこちらを選びました。ライターは、春にオリジナル編集力チェックをスタートして大活躍の角山祥道さん。そのサクサクとした軽快な文体は、梅雨の湿気を吹き飛ばしてくれるようです。若手でフレッシュな山内貴暉さんのアイキャッチにもご注目ください。
──上杉 公志
⦿◎速報◎日本イシス化計画へ花咲かす【39[花]入伝式・田中所長メッセージ】
前触れもなく日本イシス化計画をリークした田中晶子花伝所所長。「日本をイシスにしてしまえー!」と筋肉少女帯ばりにシャウトしたわけではないが、編集を世に広めるべく入伝生に向けて『五輪書』を引いて、3つの心得を示した。それをエディスト記事ですっぱ抜いたのは、売り出し中のエディストライター・福井千裕。あらゆるイベントに出没し、早くも記者魂を剥き出しにしている。福井千裕のエディスト砲に要注目!
── 吉村 堅樹
マツコ’s Plus one?!
チラ見せされる「日本イシス化計画:インタースコア2028」&林頭語録!
? ワークショップエディターが日本イシス化の先陣を切る!【実香連】
? 師範代にすることに責任を持ちたい:麻人の意気込み【39[花]入伝式】
そして、すでにVol51まできている「オツ千」もお忘れなく〜。
⦿50[破] セイゴオ知文術へ、”全集中”はじまる。 50破hyo-syoちゃんねるvol.1
50[破]が凄まじいことになっているらしい。
アリスとテレス賞セイゴオ知文術のエントリーを前に、2週連続で”評匠N”こと中村羯磨が知文術におけるヒントと今期の稽古ぶりを届けてくださいました。
今回の記事では稽古においての「読み」と「書き」について開陳。
「読み」については「これらの本の「地」をどう読むか」と差し出し、「書き」については「場を共有する“仲間たち”と書くこと」と手渡す。ここでいう“仲間たち”とは直接的には、同じ教室で稽古を共にしている学衆仲間を指していますが、おそらく本にまつわるあらゆる人・モノ・コトも丸飲みにせよというメッセージを感じました。
50[破]の凄まじさを受けてか、いつもより筆力圧めに感じられる今期の「hyo-shoちゃんねる」。続報が楽しみです。──後藤 由加里
マツコ’s Plus one?!
50破で提示された課題本10冊は以下のとおり。突破済みのかたも、これから編集学校に入ろうかな、という方も、手に取ってみてはいかが?
『悪童日記』アゴタ・クリストフ
『文字逍遥』白川静
『地球にちりばめられて』多和田葉子
『生命誌とは何か』中村桂子
『フラジャイル』松岡正剛
『虫と歌 市川春子作品集』市川春子
『東京プリズン』赤坂真理
『数学する身体』森田真生
『あなたの人生の物語』テッド・チャン
『椿の海の記』石牟礼道子
4 羽根田’s 推しキジ!
─ ツアーレポートのお手本でPick!
⦿編集で子育てをより楽しく!【編集体験エディットツアーレポ】
ツアーレポートを読む読者の大半は、その場にいなかった非参加者、つまり「関係のない」人たちです。彼ら彼女らにどこまで興味を持たせら
れるか、臨場感を共有させられるか。レポートの難しさと成否のカギはそこにあります。
誰にでも共通する「お悩み」を軸に、読者との結節点をつなげたのが福井千裕さんのレポートでした。子育て中の悩みとはいっても、誰もが一
度は子供だったわけで、地と図を回転させながらいつのまにか読者をツアーの渦に誘い込むという趣向。ラストに隣接と波及をもってくること
によって、最も重要なソノサキを掻き立てることにも成功しています。
外部からの目線を意識して書けるのは、福井さんがイシス初のジャーナリスト・ウメコ記者の薫陶を受けたJUSTライターチームの一員である
から? デビューから現在までの記事数や熱量からも、ポストウメコ誕生?の期待が高まります。 ──羽根田 月香
マツコ’s Plus one!???
羽根田月香さんの人気連載!
【宇宙人な桂大介】【福田容子の伝説】【矢萩邦彦の黒】【ズレのネットワーカー福田恵美】【”守”護神な景山和浩】
【鏡の国の阪本裕一】【シャーマンな西森千代子】【掘ってつなぐ森山智子】【浅羽登志也の他力本願】
【魔法使いな植田フサ子】【用意周到な畑本ヒロノブ】【孕む吉居奈々】
みなさんのオシは、見つかりましたか?
以上、2023年6月の記事から、エディスト編集部の”イチ推しキジ” を厳選してお届けしました。
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]
【多読アレゴリアTV】一倉広美の「イチクラ!」着物をアートでコーデする
芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]
この春オープンした「多読ジムClassic(25春)」も、数日のアディショナルタイムを経て、5月28日に今シーズンを無事に終了しました。3つのトレーニングお題を一挙出題! という初の試みのなか、好きなお題から、自由に行っ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 6月のDo-Sayをお届けします。今月はイベントを多数予定していますよ!そして、イシス編集学校初のクラブ活動 […]
コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。