この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

松岡正剛が校長をつとめるイシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。
沖縄・奄美と九州北部〜東海の各地で梅雨入りの発表があったようですね。梅雨前線が北上していきています。雨の季節は、屋内で編集ワークを楽しむにもってこいですね。
梅雨にも、イシス編集学校をおすすめしたい!
ということで、6月も皆さんとともに、アレコレDOしてSAYしていきます。「イシスDO-SAY」 6月号をどうぞ。
(今月のカバー写真は、6月の季語「山桜桃」)
【2023年6月】
2023年6月3日(土)50[破]伝習座
当期の指導陣が集合して行う研鑽の機会である伝習座が行われる。
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2023年6月4日(日)多読スペシャルコース「今福龍太を読む」開講
大澤真幸を読む、村田沙耶香を読む、に続いて、多読スペシャルコース「今福龍太を読む」が開講。この日は、今福龍太さんによる講義が行われ、新講座のキックオフとなる。
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2023年6月8日(木)オンライン学校説明会 (ナビゲーター:上杉公志さん)
イシス編集学校のオンライン学校説明会を開催。ナビゲーターは、数々のエディットツアーを担当してきた若きベテラン師範代・上杉公志さん。
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2023年6月17日(土)51[守]伝習座
当期の指導陣が集合して行う研鑽の機会である伝習座が行われる。
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2023年6月18日(日)目次読書ワークショップ共読online
イシス編集学校 校長松岡正剛直伝の「目次読書」に「マーキング読書」も加味したスペシャル・カリキュラム。[多読ジム] 参加メンバーのためのグループレッスンとして始まったものだが、未体験の方にもご参加いただけます。ぜひ一度は体験を!
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2023年6月24日(土)オンライン学校説明会 (ナビゲーター:米田奈穂さん)
イシス編集学校のオンライン学校説明会を開催。今回ナビゲートするのは国立大学図書館の司書であり、伝統芸能にも造詣が深い米田奈穂師範代。
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2023年6月25日(日)日本哲学シリーズ輪読座「幸田露伴を読む」第3回開催
4月からはじまった今期の輪読座のテーマは、「幸田露伴」。どうして、今、幸田露伴〈1867~1947〉を読むのか。
輪読座は、今からでも途中参加が可能です。ご参加希望の方はお問い合わせください。
詳細・お申し込みはこちら
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過去のDO-SAY
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]
【多読アレゴリアTV】一倉広美の「イチクラ!」着物をアートでコーデする
芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]
この春オープンした「多読ジムClassic(25春)」も、数日のアディショナルタイムを経て、5月28日に今シーズンを無事に終了しました。3つのトレーニングお題を一挙出題! という初の試みのなか、好きなお題から、自由に行っ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 6月のDo-Sayをお届けします。今月はイベントを多数予定していますよ!そして、イシス編集学校初のクラブ活動 […]
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。