イチ推し! 編集部セレクション [2023年3月]

2023/03/17(金)08:45
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毎月公開されるEdist記事は30本以上! Edist 編集部メンバーが厳選した、見逃せない今月の推しキジをお届けします。

 

皆さんの推しキジはどれでしたか? それでは今月のイチオシ、いってみよぅー!

 

遊刊エディスト編集部 吉村堅樹 林頭, 金宗代 代将, 川野貴志 師範, 後藤由加里 師範, 上杉公志 師範代, 梅澤奈央 師範、松原朋子 師範代

 

    • 1金副編集長’s 推しキジ!
    •      ─ 多読でPick!

 

⦿【多読募集】ボウイと歌え、サブカルズで遊べ season14・春

 

多読ジムはシーズンごとにラインナップが変わる。毎回、エディストではそのラインナップを金宗代が紹介してきた。season14・春では、初めて金に変わり、別人が執筆担当した。金が託した”別人”とは、ジャイアンこと角山祥道である。異端者ジャイアンにふさわしく、season14の推しはデヴィッド・ボウイだ。サブカル・パンクだ。ジャイアンのパンクが感染したのか、山内貴暉のデザインも雷鳴の一撃に開眼したが如く閃きが踊っている。
だがしかし、「渦中に身を投じる」をモットーとするジャイアンの”うずうず”はこんなもんじゃない。今後もイシスの、そしてエディストの台風の目となって、香ばしい乱流をやたらめったら巻き起こしてくれるはずだ。── 金 宗代

マツコ
マツコ
しばらくエディストから姿が見えなくなったジャイアンは、どうやら、世界読書奥義伝と呼ばれる、泣く子も黙る上級編[離]に行かれていたようですよ。そこでは、さぞかしたくさんの書籍に埋もれて過ごしたことでしょう。そしてこのたび、[多読ジム]Season14の告知記事の執筆で、エディストに舞い戻られました。あ、読書つながり、ですね!カムバをお祝いしなくちゃと思いきや、あれよという間に新チームを立ち上げてくださいましたよ。みなさんも、ジャイアンの奏でる”渦”巻きに、巻き込まれてみませんか。では、その方法3つをご紹介。

 

●”渦”に巻き込まれる方法、其の1:ジャイアンが雄弁に勧める[多読ジム]に入ってみる。ご自分の好きな本を読み進めることができるそうですね、一人では読書が進まない方はぜひボウイでサブカルな多読に巻き込まれてみてはいかが?

 

●”渦”に巻き込まれる方法、其の2:”チーム渦”に飛び込んでみる。そうすると、きっとご自身の連載企画をジャイアンと一緒にできるのかも。

 

●”渦”に巻き込まれる方法、其の3:すでに始まっているチーム渦の新企画にコラムを寄稿する。教室さながらの指南が、チーム渦の面々からもらえるはず。(どなたがチーム渦メンバーかは、いずれ徐々に明かされるでしょう)

 

さあ、あなたならどの渦に巻き込まれますか?イヒヒ。

2  マエストロ上杉’s 推しキジ! uesugi
      ─ 応援ファンファーレでPick!

 

⦿瀬戸義章『雑草ラジオ』刊行記念インタビュー:柔らかく貫きたい

作家・ライターをはじめ、たくさんのロールをもつ瀬戸義章さんの新刊『雑草ラジオ』の出版を記念したインタビュー記事です。インタビューと写真を担当したのは、11季[離]の傳当院で瀬戸さんとともに世界読書の海を泳いだ後藤由加里さん。
「本をラジオ放送っぽくしたかった」というこの本の構造や内容からは、物語編集術や文体編集術など、編集工学を想起させるような工夫がいくつも感じられます。編集を学んだ方が実社会で活躍されるシーンがますます増えてほしいと思う記事でした。 ──上杉 公志

 

マツコ
マツコ
ああ、ISIS Peopleの”ごみx編集”の方だ!というのがマツコ最初の感想でした。瀬戸さんが、インドネシアや東チモールや震災後の宮城というフィールドと、イシス編集学校での学びを、行ったり来たりして次をつくられてきたことがわかりました。先日は瀬戸さんのTwitterを発見!ぜひまた動向をWatchしていきたいと思っています。皆さんもぜひ瀬戸さんをFollowしましょー。
  • 3後藤’s 推しキジ! 
          [花伝所]を知りたいならコレ!Pick!

 

⦿【別紙花伝】「秘すれば花」を解く(1)

⦿【別紙花伝】「秘すれば花」を解く(2)

 

数年前の取材を記事にすることは存外エネルギーのいることです。こちらの記事は2020年11月に行われた深谷花目付による花伝所長インタビュー。公開の時機を図り、よくぞ記事にまとめてくださいました。

内容は、花伝所の生い立ちや仕組み、師範たちに寄せる期待に至るまで、入伝式や敢談儀ではあまり表沙汰にされてこなかったことを、花伝所長と花目付が膝詰めで語り明かします。

師範代養成講座である[ISIS花伝所]は、ある意味ISISの本丸とも言えるでしょう。花伝所のこれまでと今とこれからについて、読者の皆さんはぜひご一読ください。──後藤 由加里

マツコ
マツコ
深谷花目付と田中花伝所長のおふたりが、言葉をつらねている様子が公開されるとは、ほんとうに貴重ですね。マツコの花伝所時代は、記事にあるような士官学校みたいなところだった。編集部でもよく話題になります。しかし、いまはもっと多様性が認められて、のびのびと師範代候補たちが才能を開花させる場になっているのですね。これからもたくさんの師範代が花伝所から輩出されていきますように![破]を終えた方々、こちらは必須講座ですから、次の花伝所をお見逃しなく♪

 

4 吉村林頭’s 推しキジ! 
      ─ イシスの今をPick!

 

⦿秘密裏に結成された「イシスEU支部」

いよいよイシスも世界支部発足か。スイスの田中志歩師範代、チェコの三浦一郎師範代、フランスの町田有理がプラハに集結したのは、昨年10月のこと。遅筆のアイドルこと八田英子律師が半年近く記事を温め、イシスEU支部結成情報をリークした。果たして、エディットツアーinヨーロッパは実現するのか? ──吉村 堅樹

マツコ
マツコ
推しメンシリーズでも、田中志歩師範代をフィーチャーしてくださったので、編集学校にヨーロッパの風〜を感じていたところでした。早いうちから留学なさったので、オトナの日本人と日本語で交わし合ったのは編集学校が初めてだったという、驚きの発見をもたらしてくれた田中師範代でした。同じように若いころから日本語をあまり使わずにいる海外在住の方々がたくさんいらっしゃるはず。ぜひとも編集稽古で、日本語の愉しさを再発見していただけたらいいですよね。なによりも、八田律師による突然な夜中の投稿に、アッえッ!と驚いたマツコなのでした〜。八田律師の連載続投もお待ちしておりまする。

 

 

みなさんのオシは、見つかりましたか?

以上、2023年2月の記事から、エディスト編集部の”イチ推しキジ” を厳選してお届けしました。

  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

  • ISIS co-mission (イシス編集学校アドバイザリー・ボード)

    イシス・コミッション DO-SAY 2025年6月

    イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]

  • 田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)

    学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]

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    芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。