この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

松岡正剛が校長をつとめるイシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。
2022年も残すところあとわずかになりました。編集学校には「7Cha」という教訓があります。その中のひとつ、編集的「Chance」を逃さないよう、色々参加できる機会を見つけてください。
さあ、2022年最後の月、今月も皆さんとともに、アレコレDOしてSAYしていきます。それでは、12月の「イシスDO-SAY」をどうぞ。
(今月のカバー写真は、12月の季語「千鳥」)
2022年12月3日(土) 50 [守]伝習座
当期の指導陣が集合して行う研鑽の機会である伝習座が行われる。
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2022年12月4日(日) 物語講座第15綴 蒐譚場
物語講座の会期中、1度だけ一同が介して物語を学ぶ機会、それが蒐譚場(しゅうたんば)。叢衆、師範代、師範が集い、1日をかけて物語を読み、物語を語り、物語を編む格別な1日が開催される。
▶関連情報 三日間の物語 10shot Clip 13[物語]蒐譚場・45[破]46[守]伝習座
2022年12月6日(火) 『情報の歴史21電子版』 発売日
『情報の歴史21電子版』が、いよいよ待望の発売開始。イシス編集学校関係者たちも編纂に加わった壮大なプロジェクトだ。512ページからなる膨大な歴史情報が、PDFでキーワード検索可能になるとは、編集学校に学ぶ人たちは必見!
▶ 関連情報 『情報の歴史21』電子版12月販売開始。2021年のページも追加
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2022年12月10日(土)〜11日(日) Hyper Editing Platform AIDAシーズン3 第三講
10月15日からスタートしたHyper Editing Platform AIDAシーズン3の第三講は、近畿大学アカデミックシアターにて2日間の合宿形式で実施。
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2022年12月11日(日) 目次読書ワークショップ共読online
イシス編集学校 校長松岡正剛直伝の「目次読書」に「マーキング読書」も加味したスペシャル・カリキュラム。[多読ジム] 参加メンバーのためのグループレッスンとして始まったものだが、未体験の方にもご参加いただけるようにいたしました。
※お申込はこちら
▶ 関連情報 たった1時間で新書1冊が読める!目次読書ワークショップが始動。初回、大盛況。
2022年12月13日(火) 『情報の歴史21電子版』 発売記念イベント@DOMMUNE
12月6日に『情報の歴史21電子版』が発売開始となることを記念し、ライブストリーミングスタジオDOMMUNEでイベントを開催。ゲストにDOMMUNE宇川直宏氏、AIDAアドバイザリーボード武邑光裕氏、山本貴光氏を迎え、吉村堅樹林頭が情歴フェスを盛り上げる予定!
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2022年12月17日(土)〜18日(日) 第37期 ISIS花伝所 キャンプ開催
編集コーチ養成講座である花伝所の終盤、指南編集 トレーニングである「キャンプ」が行われます
▶ 関連情報 [週刊花目付#18] 「ネガティブ・ケイパビリティ」
2022年12月20日(火)「エディットツアー クリスマスSP~音楽と編集のゆうべ~」 by 上杉公志師範代
2020年、トイピアノを弾きながらエディットツアーを行った作曲家が返ってくる!クリスマスに合わせて、今度は電子ピアノで、若林牧子師範の手掛けるフィンガーフードとともに、ディナーショー仕立てでエディットツアーが行われる。どんな編集談議&音楽談義になるのか、乞うご期待。
※お申し込みはこちらから
▶ 関連情報 「月」をおともに エディット・ツアー by上杉公志師範代
▶ 関連情報 上杉公志師範代によるトイピアノ演奏@本楼(動画)
2022年12月24日(土) 多読ジムスペシャルコース「村田沙耶香を読む」 ラストイベント
10月からスタートした「多読ジムスペシャルコース 村田沙耶香を読む」の修了イベントが行われる。優秀賞や村田沙耶香賞の発表と共に、村田沙耶香氏と松岡正剛校長の対談を実施。コース参加者以外も、イシス編集学校未入門の方も参加可能。
※お申し込みはこちらから
▶ 関連情報 【定員30名】「村田沙耶香を読む」多読ジムSP第二弾
2022年12月25日(日) 輪読座
今期は三浦梅園を取りあげる。第三回は、”『玄語 4』【天冊 活部天神】を読む”がテーマ。
輪読座は、今からでも途中参加が可能。ご参加希望の方はお問い合わせください。
※詳細・お申し込みはこちら
▶ 関連情報 【受付開始】10/30〜輪読座「三浦梅園『玄語』を読む」情報公開&申込受付中!
2022年12月25日(日) 学校説明会
基本コース[守]をご検討のみなさまや「編集」にご興味のある方など、どなたでもご参加いただける学校説明会。「イシス編集学校で学べることとは?」「教室」のしくみ」を中心にお話し、ミニワークを体験。
過去のDO-SAY
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]
【多読アレゴリアTV】一倉広美の「イチクラ!」着物をアートでコーデする
芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]
この春オープンした「多読ジムClassic(25春)」も、数日のアディショナルタイムを経て、5月28日に今シーズンを無事に終了しました。3つのトレーニングお題を一挙出題! という初の試みのなか、好きなお題から、自由に行っ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 6月のDo-Sayをお届けします。今月はイベントを多数予定していますよ!そして、イシス編集学校初のクラブ活動 […]
コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。