この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

松岡正剛が校長をつとめるイシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。
秋の基本コース[守]は、今回で50期目を迎えます。節目を祝しコース開講前には、師範による「スペシャル・エディットツアー」が行われる予定。ぜひお誘いあわせの上、ご友人とご同僚とともにご参加ください。さあ、いよいよ秋学期のはじまりです。
それでは、いつもにまして賑わいを見せる10月の「イシスDO-SAY」をどうぞ。今月も皆さんとともに、アレコレDOしてSAYしていきます。
【2022年10月】
祝!50期目の[守]
秋のエディットツアーSPECIAL、ぞくぞく開催
イシス編集学校のユニークな編集エクササイズを体験できるオンライン・ワークショップを、師範たち自らの専門性を活かして連続開催。さまざまな分野の課題・リクエストにお応えするスペシャル限定版。
★2022年10月5日(水) 20:00-21:30 【無料】
「ジョギングからフルマラソンまで!ランナーズのための編集ワールド・ツアー」
ナビゲーター:イシス編集学校 師範
佐藤健太郎(専門学校教師)、堀田幸義(デジタルマーケティング)
参考記事:【無料開催!】仮装派もガチ勢も集まれ!10/5(水)編集ランナーズのマラソン語りエディットツアー
★2022年10月7日(金) 19:00-20:30 【無料】
「組織のカゼに編集術! 新しいアイディアを見つける編集ツアー」
ナビゲーター:イシス編集学校 師範 阿部幸織(企業別労働組合 専従)
参考記事:【無料開催!】組織のカゼに編集術 10/7(金)新しいアイディアを見つける編集ツアー
★2022年10月9日(日) 14:00-15:30 【参加費:税別1,000円】
「人材開発と編集力 ニューノーマルの羅針盤、編集学校に学ぶ発想力とコミュニケーション力」
ナビゲーター:イシス編集学校 師範 戸田由香(企業人事)
★2022年10月11日(火) 20:00-21:30 【無料】
「自分と世界がつながる!社会・公益・地域活動のためのコミュニケーション編集1・2・3」
ナビゲーター:イシス編集学校 師範・番匠 石井梨香(生協職員・環境問題研究)
詳細・お申込はこちらから▶https://es.isis.ne.jp/news/event/5482
会場:オンライン(ZOOMを使用します)
2022年10月1日(土) 50[守]伝習座 / 49[破]伝習座 開催
伝習座とは、指導陣たちが集い、指南の腕を磨き、編集工学を深める学びの機会。10月の開講を目前に、守・破、それぞれの伝習座が行われる。
▶ 関連記事 「歴史的現在」を生きるために【50守・49破伝習座 学匠メッセージ】
2022年10月2日(日) 【一日限定】6万冊の本楼 編集術&多読術ツアー
本屋でもなければ、図書館でもない。世田谷豪徳寺にある6万冊のブックスペースを開放し、一日限定で編集術&多読術ツアーを開催。ナビゲートするのは、『情報の歴史21』編集長で、イシス編集学校林頭の吉村堅樹。
▶ 関連情報 【一日限定!】10/2 <2万冊の本楼ツアー>で編集を体験する
2022年10月8日(土) 学校説明会(オンライン、豪徳寺・本楼)
10月に開講する[守]にむけて、本楼での学校説明会が始まっている。編集術のワークを体験して、イシス編集学校をもっと知る機会。どうぞご参加ください。
※詳細・お申し込みはこちら: https://es.isis.ne.jp/admission/briefing
▶ 関連情報 8月6日開催!編集盆踊り・学校説明会
▶ 関連情報 初潜入!ISIS編集学校 学校説明会 10shot
2022年10月10日(月) 第50期[守] 申込締め切り日
記念すべき50期目の基本コース[守]への参加締め切りは、10月10日。お間違えの無いようお申し込みください。
※詳細・お申込はこちらから:https://es.isis.ne.jp/course/syu
2022年10月10日(月) 物語講座 第15綴 開講
応用コース[破]修了者が参加できる物語講座は、14期目にお題をリニューアル。充実の新課題で、さらなる物語的冒険をお楽しみください。
※詳細・お申し込みはこちらから: https://es.isis.ne.jp/course/yu-narrative
▶ 関連情報 本から本へ、未知へ誘う「物語講座」&「多読ジム」【79感門】
▶ 関連情報 異端で異質。物語講座 14綴から、新たな冒険がはじまる
2022年10月10日(月) 多読ジムSeason12 開始
読書筋をきたえる[多読ジム]のSeason12がスタート。出版社と多読ジムがコラボする「”版元読み”エディストチャレンジ」第三弾は「春秋社」。
▶関連情報 【多読ジム×春秋社】北斎も摩多羅神もベートーヴェンも 出版コラボ企画「エディストチャレンジ」
▶関連情報 【多読ジム×工作舎】第二弾は虫、蟲、ムッシッシ! 出版コラボ企画「エディストチャレンジ」
▶関連情報 【太田出版×多読ジム】阿部洋一インタビュー01 「それチン大賞」篇
詳細はこちら →【予告!】本まみれの読書の秋へ season12・秋
2022年10月15日(土) Hyper editing platform[AIDA] Season3開講
次世代リーダーの研鑽と共創の場、Season3が開講。2020年、15年の歴史を誇ったHyper-Corporate University [AIDA]が、座組を一新して、「Platform」として誕生。3月までの半年間、合宿を含む全6回のリアルセッションと、イシス編集学校のメソッドを取り入れたオンライン稽古とで構成される。
▶関連情報 【Archive】[AIDA]が描く「編集的社会像」
2022年10月17日(月) 応用コース[破] 第49期 開講
応用コース[破]が開講日を迎える。
▶関連情報 【Archive】イシスの[破]がよくわかる!【番記者レポートまとめ】
2022年10月17日(月) 世界読書奥義伝[離] 第15季 閉院
2022年10月19日(水) 世界読書奥義伝[離] 第15季 離論の提出締切
春から始まった世界読書奥義伝[離]は、10月17日に閉院。その後、離の卒業論文に当たる「離論」の提出を行い、認定されるかどうかが決まる。離の内容は門外不出とされるなか、遊刊エディストでは、指導陣の一人として日記を綴り続けた小倉加奈子さんの連載を、あらためてご覧いただきたい。
▶ 関連情報 離の「破」から離の「離」へ【十五季[離]表沙汰まもなく】
▶ 関連情報 をぐら離 文巻第12週 ─「伝統と革新のあいだ」
2022年10月21日(土)学校説明会(オンライン)
10月開講の[守]にあわせた最後のオンライン学校説明会。編集術のワークを体験して、イシス編集学校をもっと知る機会としていただきたい。
▶ 関連情報 8月6日開催!編集盆踊り・学校説明会
▶ 関連情報 初潜入!ISIS編集学校 学校説明会 10shot
※詳細・お申し込みはこちら: https://es.isis.ne.jp/admission/briefing
2022年10月22日(土) 第38期花伝所 入伝式
ISIS花伝所では、道場で師範の指導を受けながら、インタースコア編集力を身につけるための5つのMを徹底的に鍛錬していく。開講日には全員が集う入伝式が行われる。
▶ 関連情報 「[週刊花目付#001] 解釈の冒険、あるいは表象の発見」
▶ 関連情報 <編集力>は共読で開花する!【花伝エディットツアー】
▶ 関連情報 二次会に行く?花伝所に行く? 37[花]放伝式【79感門】
▶ 関連情報 人はどうして学ぶのか?「わかる」の先にあるものは 33[花]入伝式
2022年10月24日(月) 第50期 基本コース[守] 開講
記念すべき50期目の[守]がいよいよ開講。
▶ 関連情報 「歴史的現在」を生きるために【50守・49破伝習座 学匠メッセージ】
▶ 関連情報「ああ、それでもジャイアンは歌う――46[守]新師範代登板記 ♯1」
※かつて、46[守]には、師範代とEdistライターを同時に引き受けた師範代が誕生した。ジャイアン師範代の奮闘記は↑こちらから
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過去のDO-SAY
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]
【多読アレゴリアTV】一倉広美の「イチクラ!」着物をアートでコーデする
芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]
この春オープンした「多読ジムClassic(25春)」も、数日のアディショナルタイムを経て、5月28日に今シーズンを無事に終了しました。3つのトレーニングお題を一挙出題! という初の試みのなか、好きなお題から、自由に行っ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 6月のDo-Sayをお届けします。今月はイベントを多数予定していますよ!そして、イシス編集学校初のクラブ活動 […]
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。