編集部selection:今月の推しキジ、発表! [2022年9月]

2022/09/20(火)12:00
img LISTedit
2022年9月におススメされた記事のカバー写真コラージュ

毎月公開されるEdist記事は30本以上! Edist 編集部メンバーひとりひとりが厳選した、見逃せない今月の推しキジを発表です!

 

遊刊エディスト編集部 吉村堅樹 林頭, 金宗代 代将, 川野貴志 師範, 後藤由加里 師範, 上杉公志 師範代, 梅澤奈央 師範、松原朋子 師範代

 

    • 1  金 副編集長’s 推しキジ! 
    •      ─ 多読力でPick!

 

⦿【太田出版×多読ジム】お盆だよ! それチンDONDEN祭(前夜祭)〜

 【太田出版×多読ジム】この「それチン」がすごい! 引用ランキングBEST5(おまけ)13連発


多読ジムには「版元コラボ」という企画があります。その第一弾のコラボ出版社が太田出版でした。トレーニングブックは阿部洋一『それはただの先輩のチンコ』、通称「それチン」。勇猛果敢にエントリーしてくれた10名の読衆が集った推敲ラウンジは「チンコ」「チンコ」の大合唱。イシス史上前代未聞、空前絶後の事態となりました。けれども、そこには一切の卑猥さはなく、むしろ大マジメのエッセイがでそろいました。【多読ジム×太田出版】のタイトルがついた13連発の打ち上げ花火がその成果です。「それチン」著者の阿部洋一さんも言っていたのですが、三冊で読むということの面白さ、凄さがぞんぶんに発揮されています。「それチン大賞」が大発表された「阿部洋一インタビュー」(9月8日・9日公開)もどうぞご堪能ください。「マンガのスコア篇」のインタビュアーはもちろん堀江さんです。次の版元コラボは工作舎、テーマは虫! ムッシッシ!── 金宗代

マツコ
マツコ
金さん、今月はやっぱりこれですよね!初の[多読ジム]出版社コラボ企画、阿部洋一さんのTwitterでもシェアしていただきました。それチン大賞も選んでいただいて、参加された方にもうれしい新企画になったのではないでしょうか? また次も楽しみにしています。

マツコ’s plus One!? 編集部、阿部洋一さんにインタビューしました〜

 

【太田出版×多読ジム】阿部洋一インタビュー01 「それチン大賞」篇

【太田出版×多読ジム】阿部洋一インタビュー02 マンガのスコア篇

 

★阿部洋一さんのTwitterはこちら★

 

2  後藤’s 推しキジ! 
      ─ この夏いちばん驚いた1本でPick!

 

⦿もしも私がセブンイレブンを開くなら ー49[守]師範代、森重実の場合ー

 

8月6日、本楼で行われた49[守]汁講の最中「セブンイレブン」という言葉がたびたび飛び交っていた。

 

聞けば、配線うなる教室の森重実師範代が当日の朝7時から夜11時までZoomで”コンビニ”相談会をぶっ通しで行なっているという。二度聞き返すほど驚愕したが、この記事が公開されて疑惑は事実であったことを知った。

 

参加した学衆が「本当に朝7時からやってるんですね」と登場してから、「本当に11時まで開いていた!」と驚くまでの16時間ドキュメンタリー。

 

師範尾島可奈子が師範代と学衆の思いが交差したところを丁寧に掬い上げている。

 

夜中の街で煌々と灯りを放つセブンイレブンを見るたびに、この記事を思い出します。 ──後藤 由加里

 

マツコ
マツコ
割と昔に[守]を終えたマツコとしては、これは画期的だなと。かつてはSNSもまだなくて、Edit cafe(あるいはメール)以外で、師範代から指南をうけることなんて許されなかったんじゃないかな。Zoomで師範代から直々にリアルタイム指南をもらえて、それがセブンイレブンで開けてくれているなんて、サービス満点♪ 教室の密度が高くなったこと、いい思い出になりますね。

1日に何度も参加されていた Jさん、ぜひ[破]にいってもEnjoyしてほしい♥ ね、森重師範代!

 

  • 吉村編集長’s 推しキジ! 
          新エディストモデルの誕生でPick!

 

⦿【イシスの推しメン/1人目】六本木で働くITマネージャ稲垣景子は、なぜ編集学校で輝くのか?

⦿【イシスの推しメン/2人目】剣道歴25年・イケメン税理士はなぜ15年間「編集稽古」を続けるのか

 

推しキジには推しメンでしょう。ということで新たに始まったウメ子による「イシスの推しメン」インタビュー・シリーズ。夏の向日葵のような眩しさの稲垣恵子師範代、元祖イシスのイケメンこと八王子の税理士・岡部吾郎師範の二人が8月には紹介された。二人に共通することは編集学校の面白さや凄味を溢れるように語るそれぞれの姿や言葉そのものが生き生きしていること。その編集力に引きつけられてか、直近3期で稲垣師範代は6人、岡部師範は3人をイシス入門まで導いてくれている。一人でも多く「編集」に触れてもらいたいという多くの人の思いが、イシス編集学校をつくり続けていると言っていいだろう。次の推しメンとして登場するのはあなたかもしれない。──吉村 堅樹

 

マツコ
マツコ
私も、インタビューに立ちあわせていただいていたのですが、ここで書ききれないあんなことやこんなこともいろいろお伺い出来て、実りあるインタビュー・タイムでした。

突然ですが、インタビューをオブザーブしてみたい!という方は、いらっしゃいますか。応用コース[破]で学ぶ「インタビュー編集術」をナマで目撃できます、もれなく。マツコに声をかけてくださったら、特別にEdist Night(編集会議)への参加チケットをプレゼントしちゃおうかな。

それはそうと、50[守]が開講間近だとのこと。林頭がおっしゃるように、こちらの連載は多くの方に読んでいただきたい、そして入門を検討いただきたいものですね〜

 

マツコ’s plus One! 推しメン3人目はこの方!!

 

【イシスの推しメン/3人目】寄付ダイエットでマイナス30kg! NPO支援を続ける山田泰久が、キャッチーな文章を書ける理由

 

マツコ
マツコ
9月以降も連載が続いています。3人目は、山田泰久師範代でした。30キロものダイエットをした話がインパクト強すぎて、編集についてのお話がかすんでしまうぐらいでした汗 4人目の方もインタビューを終え、原稿もほぼ完成。これからも続々と編集部からお声がけさせていただきます!
  • 4 マエストロ上杉’s 推しキジ! uesugi
          ─ 応援ファンファーレでPick!

 

 

<芥川賞>
【ISIS BOOK REVIEW】芥川賞『おいしいごはんが食べられますように』書評~おしゃべり病理医の場合
【ISIS BOOK REVIEW】芥川賞『おいしいごはんが食べられますように』〜幼稚園バス添乗員の場合

<直木賞>
【ISIS BOOK REVIEW】直木賞『夜に星を放つ』書評 〜美容師の場合
【ISIS BOOK REVIEW】直木賞『夜に星を放つ』書評~編集かあさんの場合
【ISIS BOOK REVIEW】直木賞『夜に星を放つ』書評 ~編集/ライターの場合
【ISIS BOOK REVIEW】直木賞『夜に星を放つ』書評 〜 カタロガーの場合
【ISIS BOOK REVIEW】直木賞『夜に星を放つ』書評 ~言語聴覚士の場合

イシス編集学校の魅力といえば色々ありますが、まず「多様な職業の人々」と「本」が挙げられるでしょう。この2つを一種合成したような連載が、エディストではじまりました。その名も「ISIS BOOK REVIEW」です。

この連載では、ライターがそれぞれの職業性をいかしつつ、旬な本について書評をしています。今回の旬な本である2022年の芥川賞、直木賞受賞作品について、美容師に病理医、かあさんに幼稚園バス添乗員、ライターにカタロガーに言語聴覚士と、さまざまなバックグラウンドの方がブックレビューをしています。

受賞作品から手に取るのもよし、気になる職業を選ぶもよし、複数の書評をくらべ読みするもよし。読み方の可能性が無限大な新連載をぜひお楽しみください^^

 

マツコ
マツコ
これは期待以上に面白い連載になりました。条件は2つ。①ご職業をフィルターに書評を書いていただくこと、②編集の型を使っていただくこと。これら2つを意識した書評です。だからこそ、同じ本を読んでも、こうもバリエーションが豊富なのか?と思うほど。何通りもの読み方があるものですね。

今後も書評シリーズは続いていくようです。我こそはという方の参加をお待ちしております! 

 

 

みなさんのオシは、見つかりましたか?

以上、2022年9月の記事から、エディスト編集部の”推しキジ” を厳選してお届けしました。

  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

  • ISIS co-mission (イシス編集学校アドバイザリー・ボード)

    イシス・コミッション DO-SAY 2025年6月

    イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]

  • 田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)

    学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]

  • 【多読アレゴリアTV】一倉広美の「イチクラ!」着物をアートでコーデする

    芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]

  • 【タドクラ通信(25春)】「私の本棚」、続々誕生中!

    この春オープンした「多読ジムClassic(25春)」も、数日のアディショナルタイムを経て、5月28日に今シーズンを無事に終了しました。3つのトレーニングお題を一挙出題! という初の試みのなか、好きなお題から、自由に行っ […]

  • 水無月

    イシスDO-SAY 2025年6月

    イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。   6月のDo-Sayをお届けします。今月はイベントを多数予定していますよ!そして、イシス編集学校初のクラブ活動 […]

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。