この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

遊刊エディストをきっかけにテレビ出演が決定した。白羽の矢が立ったのは、福岡でイエナコーヒーを経営する品川未貴である。FBS福岡放送の看板番組「めんたいワイド」のコーナー「人生コレに賭けてます」に、“華麗なる転身を果たした人”として出演する。放映予定は9月6日(火)18時すぎ。放送エリアは福岡・佐賀。
番組ディレクターによると、2019年11月9日「遊刊エディスト」の記事、「東京の品川未貴が福岡で大転身したわけ〈九天組長インタビューfile1〉」を読んでのオファーという。
収録は8月29日に終了、お笑いコンビのブルーリバーがインタビュアーとして話を引き出した。品川いわく、お店のことはもちろん、イシス編集学校や九州支所「九天玄氣組」の日々の活動をしっかり伝えられるよう、念入りにインプットした上で臨んだ収録とのこと。
なにしろ品川は編集学校では師範代である。編集する側、される側の視点が交錯する。「どう編集されるのか、ドキドキしています!」福岡・佐賀エリアの方、お見逃しなく。
看板商品「警固の昼下がり」のネーミングは九州参座で誕生した。この名をもとに小説企画も展開中。
中野由紀昌
編集的先達:石牟礼道子。侠気と九州愛あふれる九天玄氣組組長。組員の信頼は厚く、イシスで最も活気ある支所をつくった。個人事務所として黒ひょうたんがシンボルの「瓢箪座」を設立し、九州遊学を続ける。
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セイゴオ大絶賛!九天玄氣マガジン『龍』デジタルブック 公開へ
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コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。