あま〜い福澤が舞い降りた~神田酔談20220424

2022/04/30(土)17:25
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遊刊エディストで発表されたDUST記事第1号は「なぜ、あま〜い福澤美穂子が斬ったのか」であった。

 

イシスの重要ロールを歴任、直近では多読ジム冊師として才をふるう福澤美穂子が、神田酔談に現れた。迎えたのは迫村勝と井ノ上シーザー。初めての顔合わせであるが、この3名は濃い因縁で結ばれている。

 

18[破]はじはじアトラクタ教室で、師範代の迫村に対し学衆は井ノ上であった。
22[破]銘仙ショコラ教室は、福澤師範代に対し迫村師範という組み合わせである。
43[守]タイガーリリー教室では福澤が師範代を、井ノ上が師範を務めた。

 

長くイシスをしていると、奇縁が奇縁を生むことがある。
10年ぶりに迫村と相対した福澤は思い出話に花を咲かせようとしたが、物忘れの激しい迫村と話しが噛み合わない。

 


左:4月24日の迫村。 右:3月5日の迫村。わずか一ケ月強で、ここまで変化するか。
スキンヘッドに「発心ですか?」と福澤の直球の問いに「夏が近づきますから」と応じた迫村。独特なペース感の二人である。

 

とはいえ会話はギリギリの線で成り立った。福澤は思いもがけない角度で切り込む技がある。

 

「まだちょっと感染が怖いので、1~2時間程度で参加させてくださいませ」と事前に述べた福澤であったが、外部と接するのは往復の交通と限られたメンバーとの会話であり、何時間いようと感染リスクの度合いは変わらないだろう。井ノ上は、そうツッコミたかった。

 

「なぜ、あま〜い福澤美穂子が斬ったのか」が恒久的にランクインしている理由として「井ノ上さんが、毎日何回も検索しているからでしょう」と福澤は真顔で言い切った。そこまで、井ノ上は暇ではない。

 

物語講座師範代としてナラティブアプローチを探求し、風韻講座連雀として和の所作を見せた福澤。茶道のお手前も相当なものである。別様可能性を発揮する伸び代は、福澤にはまだまだありそうだ。

  • 井ノ上シーザー

    編集的先達:グレゴリー・ベイトソン。湿度120%のDUSTライター。どんな些細なネタも、シーザーの熱視線で下世話なゴシップに仕立て上げる力量の持主。イシスの異端者もいまや未知奥連若頭、守番匠を担う。

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。