編集部selection:今月の推しキジ、発表! [2022年4月]

2022/04/20(水)15:30
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毎月公開されるEdist記事は30本以上! Edist 編集部メンバーひとりひとりが厳選した、見逃せない今月の推しキジを発表です!

 

今月はイシス編集学校 48[]を卒門したばかりの山内貴暉さん(はいから官界教室)が、推しキジPick!に挑戦してくださいました。 

 

ではでは、遊刊エディストをさらに楽しむ「エディスト・セレクション」20224月号、お楽しみください。

 

遊刊エディスト編集部 吉村堅樹 林頭, 金宗代 代将, 川野貴志 師範, 後藤由加里 師範, 上杉公志 師範代, 梅澤奈央 師範、松原朋子 師範代 & 山内貴暉(はいから官界教室 学衆)

 

 

    • 1  マエストロ上杉’s 推しキジ! uesugi
    •      ─ 応援ファンファーレでPick!

 

⦿【Archive】48[守]クロニクル――19教室の得番録REMIX

これまで公開されたエディスト記事をベースに、時事ニュースと48[守]の歩みをREMIXしたクロニクルです。48[守]は「指導陣はエディスト記事を書くのがスタンダード」とルル三条が更新された期でもありました。そのイニシアチブを誰よりも取ってきた角山祥道師範と指導陣による集大成ともいえる渾身作です。もし今度「イシス編集学校の[守]ってどんなところ?」と誰かに尋ねられたら、私は冒頭の次の一節とともに、私は胸を張ってこの記事を紹介したい。

38の型を通して『世界』を知る。思いがけない『わたし』に出会う。この濃密な17週間(速修は12週間)こそ、イシスの[守]だ

── 上杉 公志

マツコ
マツコ
角山師範の筆の力と愛を感じますね。[守]がいかに豊かな学びと経験になるか、ぜひたくさんの人に読んでいただきたいです~

 

マツコ’s plus One!?

角山師範が初々しかったころ。芽生える恋心を感じていたころ。

 ジャイアン、恋文を請い願う――46[守]新師範代登板記 ♯2

2  祝[守]卒門、山内’s 推しキジ! 
      ─ フレッシュな学衆目線でPick!

 

⦿【AIDA S-02】わたしが「公私混同」について語るなら? 松岡正剛ファイナルメッセージ

「私は原子の宇宙である。私は細菌の密林である。私は情報の乗り物である。私は細胞の国家である。私は生物の一葉である。私は人間の芥子粒である。私は生命のランナーである。私は地球船の乗員である。私は自然の歯車である。私は宇宙の原子である。」これは010番の稽古「たくさんの私」の回答の一部です。僕の一番好きな守の稽古で、このときは理科的に小さいものから大きいものに向かって「私」を捉えてみました。では、これのどこまでがプライベートな私でどこからがパブリックな私なのかを考えてみると、境界線は明確にひけるものではなく、グラデーションのようにぼやけていることがわかります。そして、「たくさんの私」が豊富に発芽する可能性は、このような公私の中間領域にこそ豊富に潜んでいるのだと思います。
自然学曼陀羅ー物理・感覚・生命・芸術・仏教から』には「『自分』は外側の糸と内側の糸の両者で編まれた編集システムにすぎない」とありました。Inとoutの隙間に私は垣間見えるのです。だから、公と私を断絶してしまっては私という編集システムを失ってしまいます。つまり「たくさんの私」を見つけたければ、同質な自分にではなく、異質な余分に向かわなくてはいけない。そして、編集はそもそも自己同一のオリジナリティにはなく、相互記譜のリミックスにこそあるのではなかったか、そんなことを考えさせられる記事でした。──山内 貴暉
 
マツコ
マツコ
AIDAに着目しているとはお目が高い!金さん執筆の妙絶な記事をPickしたところも、お目が高い!松岡正剛校長へのまなざしがまぶしいまっすぐな文章に、初々しい思慕を感じてしまうマツコなのでした。相互記譜のリミックスを、内でも外でもないAIDAで、山内さんにおこしていただけたら、きっとイシスはさらにおもしろい場になりそうだと思いませんか?そんなこれからを想像させてくれるコメントをメルシーボクゥ★
  • 後藤’s 推しキジ! 
          ─ メルシーボクゥ~♪でPick!

 

⦿Merci et Adieu満載の惜門會10shot

とてもあたたかな気持ちで本楼がいっぱいになった日でした。天国に旅立った池澤祐子師範を偲び、有志が集って開かれた「惜門會」。マダムの蔵書と衣装、そしてマダムの愛した歌と花に包まれた本楼は、隅々までマダムの面影が宿っていて今にもどこからか「ボンジュ~ル♪」と聞こえてきそう。そこにいる誰もが心のうちにいるマダムとのおしゃべりを楽しんでいるようでした。かけがえのないひとときを冊匠 大音美弥子が有志を代表して、木藤良沢の写真とともにエディストに刻んでくださいました。いつでも帰ってこられるトポスがエディストにあると感じた記事でした。──後藤 由加里

 

マツコ
マツコ
マダム池澤の残り香がただよう今月の推しキジSelection!天まで届け!続くこちらも♪♪♪

梅澤’s 推しキジ! 

  •      ─ キャラ立ちでPick!

 

 

⦿マダムのネイル、マダムのドレス【78感門】

あの祭典から、はやひと月。2日間、280名が世界各地から集い、30を超えるエディスト記事が生まれた感門之盟のなかで、ひときわ「不在の在」をしめした方がいました。それが、イシスのマダム・池澤祐子師範です。その面影は、2日目の司会を担当した若林牧子さんにも重なりました。若林さんは、マダムのブラウスを纏い、マダムに肖るネイルアートを施して、チャーミングかつエモーショナルに司会を務めあげました。
これから8時間にわたる司会業がはじまろうというそのときに、秘めた思いを即座に描いたのが、Zoom越しに参加したジャイアン師範こと角山祥道さんでした。この記事を読んで若林さんは翌日、「涙がでるほどうれしかった」といいます。「今回、私にとって『もどく、あやかる』対象だったのは池澤師範でした。それを初日から察知くださって、敏腕ライターの奥義を見ました」と、ジャイアンの察知力に心酔。若林さんが感門司会という大役を担うとき、どんな方法でのぞんだのか。その編集的方法へ注意のカーソルを向け、言葉にならない思いを描きだしたのは、イシスに竜巻を起こし続けるウズウズジャイアンならではのプロの腕前でした。 ──梅澤 奈央

マツコ
マツコ
10shotsの原稿をうたいあげる大音さん、カメラから池澤師範の面影をのぞく木藤さん、ドレスとネイルでマダムをまとう若林さん、そして若林さんごしにマダム池澤の存在を発見した角山さん。立場や役割を超えて、多くの人々を魅了したことを証明するかのような今月のSelectionです。みなでかさね、かさなり、つらなりながら、イシス編集学校の後世に池澤ミームが続いていくことを願いながら。

 

5 金副編集長’s 推しキジ! 

  •      ─ DUST ∈Y∋でPick!

 

⦿マンガのスコア LEGEND46かわぐちかいじ 伝えたいことがあるんだ

「マンガのスコア」は「杉浦日向子」号(4/1)をもってLEGEND47まできました! 残すところ、48、49、50の三本。たしか鳩山郁子、松本大洋、浦沢直樹の三人だったしょうか…。皆さん、現役バリバリのツワモノですね。
それにしても、DUSTが熱い! シーザーも大復活を果たし、マンガのスコア、オツ千の三者のDUSTスターが拮抗しています。そう考えるとマンガのスコアの卒業は寂しいですね。求ム、新たなDUSTスター! それともホリエさん、新連載スタート…?── 金 宗代

マツコ
マツコ
わー!!!やんわりと続投をお願いされています。どうする、堀江画伯?!?! これはそろそろ次の企画会議が必要ですか、wow!

 

        •  

みなさま、エディストのトップページのトップに流れるティッカーを、楽しんでいただいていますか? 

 

このティッカーを自分でも使ってみたい方、大募集しまーす。

 

たとえば、よく野球の試合中に、野球場のボードに “Marry me!” とメッセージするシーンをみたことがありませんか? そんなかんじで、ティッカーを使うこともできますね。たとえば、汁講に来られないメンバーに、汁講中にメッセージを流したり。たとえば、あなたのあこがれの師範に時間指定で特別なメッセージを投稿したり。たとえば、教室全体で編集クイズ大会を実施したり? 

 

コップの言い換え、ならむ、ティッカーの言い換え。たくさんのティッカーの使い方を連想できるんじゃないかな?というわけで、使い方のアイディアも、お待ちしています。

 

こんな感じで、あなたもエディストにからんでみませんか~?!

 

 

みなさんのオシは、見つかりましたか?

以上、2022年3月の記事から、エディスト編集部の”推しキジ” を厳選してお届けしました。

  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

  • ISIS co-mission (イシス編集学校アドバイザリー・ボード)

    イシス・コミッション DO-SAY 2025年6月

    イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]

  • 田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)

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    芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]

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  • 水無月

    イシスDO-SAY 2025年6月

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。